西武主力に目立つ大阪桐蔭卒業生 今夏の甲子園出場校OBでパ所属の選手は?

オリックス、ソフトバンクは…

【オリックス】
吉田一投手(青森山田)
園部選手(聖光学院)
佐藤世投手(仙台育英)
若月選手・岡崎選手(花咲徳栄)
鈴木選手(東海大菅生)
伊藤選手(明徳義塾)
大城選手(興南)

 現在オリックスの捕手一番手を務める若月は、花咲徳栄高校の出身だ。3年生時は惜しくも夏の甲子園出場を逃したが、プロ入りの決め手となったその安定した守備で、後半戦も引き続きチームの力になりたい。同じく花咲徳栄高校出身の岡崎は2年生時に出場した第97回大会で、チームメイトの吉田凌と中日の小笠原を擁する優勝高の東海大相模高校を相手に、3安打と気を吐いている。

 大城は、2年生時に自慢の俊足で母校の興南高校の春夏連覇に大きく貢献した。今季は75試合に出場し、18犠打を決めるなどして手堅くチームを支えている。聖光学院高校出身の園部は第94回大会と第95回大会に4番で出場し、2大会を通して打率.500の好成績。現在はファームでの戦いが続いているが、大舞台での経験を1軍でも生かしたい。

【福岡ソフトバンク】
三森選手(青森山田)
松本裕投手(盛岡大付)
上林選手(仙台育英)
攝津投手(名桜※秋田経済法科大付)
松坂投手(横浜)
明石選手(山梨学院)
栗原選手(坂井※春江工業)
岡本投手(神戸国際大付)
今宮選手(明豊)
九鬼選手(秀岳館)
島袋投手(興南)

 仙台育英高校出身の上林は、2年生時から連続で甲子園に出場し4番を務め上げた。プロ4年目の今季は、1軍で2桁本塁打を放つなど才能が開花。首位を争う強力打線の一角として存在感を示している。

 また、興南高校出身の島袋と、横浜高校出身の松坂はともにエースとして甲子園春夏連覇を成し遂げている。今季はファームでの調整が続いているが、本来の投球を取り戻すことができれば、チームにとって大きな好材料になることだろう。

 ルーキーの九鬼選手は、昨年の甲子園では秀岳館高校の主将を務め、攻守にわたる活躍でチームをベスト4に導いている。1年目から多くの経験を積み、将来は激しい正捕手争いに加わっていきたい。

 野球選手になるためには様々な道があり、甲子園で活躍することが絶対条件というわけではないが、高校球児だった時代の経験を良くも悪くも代え難いものだと捉える選手は、きっと少なくないだろう。自分自身で納得のいく結果だったから、あるいは後悔の残る結果だったからこそ、あの短い夏の思い出が、その後の野球人生にも大きく影響を及ぼす。

 甲子園は、高校生が青春を燃やす部活の全国大会であって、観衆を楽しませるエンターテインメントではない。だからこそ毎年のように、筋書きのないドラマを目撃できる。同時に、未来のプロ野球をけん引するスター選手の、未完のプレーを見ることのできる絶好の機会でもある。8月8日に、早速開会式と第1回戦が行われる。重い校名を背負い、炎天下で戦うすべての選手たちに、ぜひあたたかい声援を送ってほしい。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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