「チャンスはないと思ってた」―3連戦で2発5打点のロッテ荻野、今が踏ん張り時

ロッテ・荻野貴司【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・荻野貴司【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

ソフトBとの3連戦で活躍、「チームにしっかり貢献していきたい」

 9、10日とソフトバンクに2試合連続1点差負けを喫したロッテだが、8年目の荻野が3連戦で2ホーマー5打点と活躍した。「2番・右翼」でスタメン出場した8日は、4回に石川から今季1号3ラン。10日は同じく「2番・右翼」で、5回にロッテ戦の通算防御率1点台の東浜から2号2ランを左翼席に放った。

「スライダーかカットボール。翔平(加藤)が(ヘッドスライディングで)必死に塁に出てくれたので、調子がいいカク(角中)に繋げれば得点につながると思った。ホームランはたまたまだが、しっかり捉えることができた」と前の打席で右飛に打ち取られた変化球を狙い打っていた。

 今季は4月と6月の2度抹消があった。8月1日に登録されたが、その日はイースタン・ヤクルト戦がZOZOマリンであり、伊東監督が観戦。荻野のバッティングを見て急きょ入れ替えを決めている。8日に角中と上がったお立ち台で「(今年はもう上がる)チャンスはないと思っていた。チャンスをいただいた。これからチームにしっかり貢献していきたい」と話した通りのバッティングを見せた。

 2013年に記録した102試合、打率.275、4本塁打、28打点がキャリアハイだが、毎年故障に悩まされてきた。昨年も4月に左わき腹を痛め、9月は右大腿二頭筋の肉離れで出場は71試合。このままシーズン終了まで1軍に残れば、2015年の82試合は上回り、本塁打数も自己最高を更新する勢いだ。

 3安打した3日の日本ハム戦には、2014年に結婚した夫人と1歳の子供の姿もあった。今年32歳になる2009年のドラフト1位。今が踏ん張り時だ。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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