イチロー、「ジーターオーナー」の誕生を歓迎 「野球への情熱」に“太鼓判”

ヤンキース時代のデレク・ジーター(左)とイチロー(右)【写真:Getty Images】
ヤンキース時代のデレク・ジーター(左)とイチロー(右)【写真:Getty Images】

マーリンズ買収に合意と報じられたジーター氏について地元メディアに語る

 イチロー外野手の所属するマーリンズの身売り問題で、元ヤンキース内野手のデレク・ジーター氏とバスケットボールの神様、マイケル・ジョーダン氏らの率いるグループが現オーナーのジェフリー・ローリア氏と12億ドル(約1310億円)で買収で合意に達したと、ESPNなど複数の米メディアが報じている。2012年途中から14年までヤンキースでチームメートだったイチローは、「ジーターオーナー」の“資質”の高さに太鼓判を押したと地元紙「マイアミ・ヘラルド」が報じている。

 イチローはピンストライプのユニフォームに身を包んだ2シーズン半、「キャプテン」と呼ばれたジーター氏と共闘した。そして、ともにメジャー通算3000安打の金字塔を達成し、野球殿堂入りも確実とされる名手2人は来季、マイアミで再会するかもしれない。ジーター氏はマーリンズの共同オーナーとなり、チームの強化部門のトップに就任する見通しだと地元メディアで報じられている。

 今季限りで契約が満了し、来季契約については球団が選択権を持つオプション付きとなっているイチローの去就は“ジーター次第”となる可能性もある。そんな中、背番号51は「ジーター共同オーナー」の誕生を歓迎している。

「もしも、僕がその質問に答えなければいけないとするならば、この役割を果たせる人(野球選手)は多分、自分には誰も思いつきません。しかし、(ジーターは)その役割を果たすことができるとイメージできる選手です。彼は野球選手として賢いというだけではありません。野球への情熱、深い気持ちを持っているからです」

 地元紙の取材に対して、通訳を介したこう語ったというイチロー。ジーター氏のプレイヤーとしての実績のみならず、野球愛こそがオーナーに相応しいと分析している。

「彼は好調だったのか、不調だったのか、みんなわからないと思いますが、毎日続けられる選手というのを僕は本当にわずかしか見たことがありません。調子が良かろうが悪かろうが、練習を続けて、試合に出る。彼は感情をコントロールすることができた。それが僕の中の印象です」

 イチローも太鼓判を押すほどの人間的な資質を誇るジーター氏。実際にオーナーとなった場合、マーリンズをどんな球団に変貌させるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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