ロッテ球団ワーストタイ借金「35」 辞任発表の伊東監督「試合と関係ない」

ロッテ・伊東勤監督【写真:編集部】
ロッテ・伊東勤監督【写真:編集部】

9回に益田が逆転許して敗戦、「何とか勝てる采配をしたい」

 試合前に伊東監督退任の激震が走ったロッテだが、戦いぶりも今季を象徴していた。

 13日の西武戦、5月2日以来の5位浮上がかかっていた一戦は3-6で敗れ、借金も球団ワーストタイの「35」に。3-2の9回に益田が抑えに失敗。守護神不在のツケがもろに出た。

 先頭浅村に12球粘られて許した内野安打がきっかけで4失点を喫し逆転負け。山川に左中間打、栗山にあっさり同点犠飛、炭谷に勝ち越しの左前適時打を許した。ここでチェンを投入。代打水口のスクイズを外し、三塁走者の外崎を三本間に挟んだ。ここで田村は右手でタッチにいくも、ボールは左手のミットの中。「(外崎は)スリーフィートオーバーじゃないかと抗議したが、審判にボールを持っている手でタグしないと、タッチとは認められないと言われた」と伊東監督も苦笑いを浮かべるしかない。本盗になり決定的な5点目が入った。

 6回までに0-2とリードされた一戦。しかし、6回に中村が同点適時打。キャプテンの鈴木も「勝たないといけない」と執念で右前に3点目のタイムリーを放ち、二木も7回まで粘って投げた。それでも、勝ちにはつながらず。

「(監督退任は)直接試合と関係ないと思うが、今日もお客さんの声援に応えたいと、選手もグランドに立っていると思う。どういう状況になろうと勝つことが大事」と伊東監督。今季でユニフォームを脱ぐことは、だいぶ前に決めていたという指揮官は「(残り試合に)何とか勝てる采配をしたい」と淡々と語った。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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