「イチロー、松井、黒田と違い…」 米メディア辛辣、井川契約はヤ軍に「厄災」

「イガワはヤンキースファンをゲンナリさせるもう一つの投手名」

 2003年3月にホセ・コントレラスと結んだ4年総額3200万ドル(約35億円)、2004年12月にカール・パバーノと結んだ4年総額3995万ドル(約43億6000万円)、2008年12月にA・J・バーネットと結んだ5年総額8250万ドル(約90億円)とともに「ケイ・イガワ」も“エントリー”。2006年オフに阪神から移籍した左腕は、5年総額2000万ドル(約21億8000万円)という年俸総額に加え、ポスティングシステム(入札制度)の落札額として2600万194ドル(約28億4000万円)がかかった。

「イガワはヤンキースファンをゲンナリさせるもう一つの投手名だ。新しく別の国に来て適応し、MLBで成功するのは選手にとって常に簡単なものというわけではない。しかしイチローやヒデキ・マツイ、ヒロキ・クロダと異なり、イガワは完璧に災厄となった」

 寸評では、このように厳しく指摘。ヤンキースでは2007、08年の2シーズンでわずか16試合登板、2勝4敗、防御率6.66の成績に終わったことに触れつつ「イガワは契約の残りを3Aスクラントンや場合によって2Aトレントンで過ごし、最終的に2011年に退団になった」としている。

 4つの「ワースト契約」はすべて投手という結果に。昨季引退したアレックス・ロドリゲス氏も2007年オフに1度契約を破棄し、10年総額2億7500万ドル(約300億円)という破格の契約を結び直したが、負傷や薬物規定違反での出場停止処分もあり、キャリア終盤は“不良債権”として大きな批判を浴びた。ただ、記事では「確かにアレックス・ロドリゲスのヤンキースとの2度目の契約は災厄だったが、彼は2009年にヤンキースを優勝へと導いた」と世界一の実績を評価している。この年は、松井秀喜氏がワールドシリーズMVPに輝いた。

 エルズベリーがこの「ワースト契約」に加えられてしまうかも、まだまだ今後のプレー次第となりそうだ。

(Full-Count編集部)

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