元西武助っ人が19歳の松井稼頭央を回想 「米で成功しなかったのが驚きだ」

メジャーで成功しなかったのは「プレッシャーと付き合えなかったのかも」

 プロ入り間もなく松井は、右打ちから両打ちへ変わった。この時の取り組みについても「体にパットを巻き付けて左打席に立たせ、文字通り体にボールを投げつけていた。体を開かず、ボールを引きつけて打つ方法を学ばせるためだ」と、メジャーでは想像もできない育成法を知った衝撃を語ったという。

 試合前のウォームアップでジョギングをすると、あっという間にジャクソン氏に大差をつけるスピードを持っていたという松井について、ジャクソン氏は「最高の肩を持ち、最速の足を持ち、弾丸ライナーでどこにでも打球を飛ばしていた」と“走攻守”3拍子揃った桁外れのアスリートだったと振り返り、「ここ(アメリカ)で成功しなかったのが驚きだ」と話したそうだ。

 同時に、その原因についても考察。松井は「とてもシャイで、非常に物静かだった」と振り返り、「プレッシャーとうまく付き合えなかったのかもしれない」とした。

「キッド」と呼ばれた松井も、今では41歳の大ベテラン。来季も現役続行となればNPB最年長野手となるが、今もなお選手としての輝きを失うことはない。

(Full-Count編集部)

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