「安泰じゃないでしょ」 ソフトBの1000勝を知る男が語る、強さの“礎”

“常勝ソフトバンク”は競争こそ強さの礎

 明石がプロ生活をスタートさせた2004年は内野に川崎宗則、井口資仁、松中信彦らがおり、2003年から2005年まで3年連続でリーグ1位に輝いた黄金期だった。その後も本多雄一や松田宣浩、今宮健太といった選手が加わり、今でも、メジャーからソフトバンクに復帰した川崎をはじめ、川島慶三、若い世代でも高田知季、牧原大成など、他球団が羨むほどの選手層がある。

 不動のレギュラーでこそないが、複数の守備位置、打順で打てる明石や川島といった存在は、チームにとって必要不可欠な人材である。そんなプロ14年目を迎えた31歳ですら、気を抜けば、いつでも取って代わられると認識している。厳しい競争の世界であるからこそ、安穏としていることは出来ないのだ。

 競争こそ強さの礎。常勝を義務付けられるまでになったソフトバンクの13年間を知る男の実感するところだった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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