腰に張りのダルビッシュを「カーショーが説得」 監督も降板後「負けないよ」

ホワイトソックス戦に登板したドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
ホワイトソックス戦に登板したドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

6回90球で降板し勝敗つかず、指揮官は軽症を強調「予防策。次も先発するだろう」

 ドジャースのダルビッシュ有投手は16日(日本時間17日)、ホワイトソックス戦で本拠地デビューを飾った。6回90球で8安打1四球3失点とクオリティースタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)を達成したが、1点のリードを許して降板。レギュラーシーズンではメジャー自己ワーストタイとなる3本塁打を浴び、自己最少の2奪三振という投球内容だった。デイブ・ロバーツ監督は試合後、ダルビッシュが90球で降板した理由を「腰の張り」と説明。ただ、次回登板に影響はない見込みであることも明かしたと米メディアが伝えている。

 ドジャースの1点ビハインドで迎えた7回、ダルビッシュはマウンドに上がり、投球練習を行った。しかし、その後、トレーナーと共に歩み寄ったロバーツ監督がボールを受け取る。90球で降板。6回のドジャースの攻撃中には、ダルビッシュがベンチで指揮官と話し込む姿が見られ、現在、故障者リスト(DL)入りしているエース左腕クレイトン・カーショーとも言葉をかわしていた。

 地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のペドラ・モウラ記者は、ツイッターで「6イニングを終えた後、クレイトン・カーショーが降板するように説得したと、ユウ・ダルビッシュは語った。『6週間後、僕たちは君がひどく必要になる』。カーショーはダルビッシュにこう言った」と伝えた。降板の裏にはエースの説得があったという。

 さらに、フリーでドジャースをカバーするJ・P・ホーンストラ記者は「ヤシエル・プイグによると、デーブ・ロバーツ監督はユウ・ダルビッシュに『心配ない、負けないよ』と降板させた後に言ったという」とツイート。プイグは9回に劇的サヨナラ逆転打を放って5-4の勝利に導き、結果的にダルビッシュの黒星を消す形となった。

 また、指揮官はダルビッシュが決して重症ではないことも説明したという。球団オフィシャルブログの「ドジャー・インサイダー」は公式ツイッターで「腰に張りはあるが、彼は大丈夫だ。予防策であり、ユウは次も先発するだろうとロバーツは語った」と報告している。

 この日は90球を投げてストライクは56球。防御率は3.83となったダルビッシュ。ロバーツ監督、そしてカーショーら新たなチームメートの信頼に応えるためにも、次回登板では万全の状態でマウンドに上がり、勝利をつかみたいところだ。

(Full-Count編集部)

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