かつての好敵手が“安打製造機”イチローを絶賛「スピードにスランプなし」

マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】
マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

ジャイアンツ元救援のアフェルト、イチローのキャリアは「スピードに基づく」

 マーリンズのイチロー外野手が16日(日本時間17日)の本拠地ジャイアンツ戦で代打で登場し、2試合連続安打となる左前適時打を放った。背番号51の華麗な流し打ちに、敵地サンフランシスコのテレビ局は「イチローの代名詞と呼ぶべきヒット」と脱帽。そして、これでメジャー通算3066安打としたメジャー最年長野手について「スピードにはスランプはない。彼はそれを証明した」と賞賛した。

 日本の誇る安打製造機にとって、面目躍如の一撃だった。リードを5点に広げた直後の5回2死一、二塁のチャンスで、外角低めのボールを巧みにバットに乗せる左前適時打。鮮やかな流し打ちで2試合連続安打を記録した。

 敵地サンフランシスコで試合中継するテレビ局「NBCスポーツ・ベイエリア」の実況は、華麗なバット捌きで生まれた流し打ちを見届けると「イチローのシグネチャーヒット(代名詞的安打)と呼ぶべきもの」と唸るように語った。

 すると、解説を務めるジャイアンツの元救援投手ジェレミー・アフェルトも「まさにそうです」と同調。ジャイアンツでは3度ワールドシリーズ優勝を経験した右腕は、わずか17年間でメジャー通算3066安打を積み上げた背番号51について「ヒットを打ち、出塁することを目的とする打者だ」と、その凄さを語り始めた。イチローが打撃練習中に見せるパワーについて言及しながらも、一番の魅力は「スピード」だと指摘。メジャー3000安打を達成したキャリアは「スピードに基づくもの」とし、「スピードにスランプはありません。彼はそれを証明しました」と称えた。

 アフェルトは現役時代にイチローと20打席で対戦。1本塁打を許したものの、4安打4奪三振で、対戦打率.200と抑えていたが、そのスピードは強烈に印象に残ったようだ。イチローの韋駄天ぶりは43歳の今でも健在で、15日(同16日)のジャイアンツ戦で内野安打を記録していた。

「守備にスランプはない」とよく言うが、イチローの場合は「スピードにスランプなし」。パワー全盛のメジャーで、イチローはオリジナルの輝きを放ち続けている。

(Full-Count編集部)

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