ジータ―氏ら新オーナー誕生でマ軍球団社長退任か イチロー去就にも影響も

マーリンズのデビッド・サムソン球団社長【写真:編集部】
マーリンズのデビッド・サムソン球団社長【写真:編集部】

2015年のイチロー入団に大きく尽力したサムソン社長

 マーリンズのデビッド・サムソン球団社長は、元ヤンキース内野手のデレク・ジーター氏ら投資家グループによる球団買収手続きが完了した後、退団する方向だと、米スポーツ専門局「ESPN」や地元紙「マイアミ・ヘラルド」など複数の米メディアが報じている。

 ジーター氏はマイケル・ジョーダン氏やニューヨークの実業家ブルース・シャーマン氏らと投資家グループを作り、マーリンズの経営権を12億ドル(約1309億円)で買収することに尽力。先日、現オーナーのジェフリー・ローリア氏と合意に達し、現在はMLB機構を通じて売却の手続きを行っている。MLB30球団のうち75パーセントの承認を受けた後、9月に買収手続きは正式に完了する見通しとなっている。

 サムソン氏は球団売却が合意に達したことを認めた際に、「私は2002年からここにいる。ここにいるのが大好きだ。ここに留まりたい。もしも、ブルース・シャーマンとデレク・ジーターが私を使いたいというのなら、間違いなく話し合いに応じるよ」と留任を熱望していたが、現実は厳しかったようだ。「マイアミ・ヘラルド」によると、新オーナーグループはサムソン氏を留任させる意向はないと、MLB機構に伝えたという。

 ローリア氏が球団を売却し、サムソン社長が退任となれば、2015年にFAだったイチローを獲得した際のフロントは刷新される可能性がある。獲得に尽力した当時のダン・ジェニングスGMは、イチローの移籍1年目の途中に未経験ながら監督に転身。シーズン終了後に解任され、現在はナショナルズGMの特別補佐をしている。

 残るはマイケル・ヒル強化担当責任者だが、球団との契約は2020年まで残っている。だが、ジーター氏は強化担当を含む球団経営を担当すると報じられており、ヒル氏の去就も定かではない。イチローに熱烈なラブコールを送ってマイアミへ招聘したフロント陣が刷新されれば、イチローの去就にも大きな影響が生まれそうだ。

(Full-Count編集部)

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