ハム大谷、米スカウトにパワー披露、中堅フェン直二塁打「芯じゃなかった」

日本ハム・大谷翔平【写真:田口有史】
日本ハム・大谷翔平【写真:田口有史】

第4打席は全力疾走で内野安打、右足で一塁ベース踏む

 日本ハムは19日、本拠地での西武戦に0-3で敗れて連勝は4でストップした。打線は西武の多和田真三郎投手に5安打完封負けを喫する中、大谷翔平投手がマルチ安打と気を吐いた。

 コンディションの整った大谷が、やられっぱなしで終わるわけがない。2打席凡退した後、7回の第3打席。多和田のスライダーを捉えて中堅フェンス直撃の二塁打を放った。9回2死一塁で立った第4打席は遊撃内野安打。「しっかりセーフになることだけ考えた」と全力疾走でトップスピードに乗り、シーズン当初は禁止されていた右足で一塁ベースを駆け抜けた。

 試合後、大谷は2試合連続完封の多和田の投球をこう分析した。

「ストライクゾーンに来ていたし、テンポ良く投げていた。シュート回転のボールで、右バッターは打ちにくいかもしれない。ボールと思ったら(ストライクゾーンに)ボールが入ってきたり。それでも何とかしないといけないのかなと思います」

 その言葉通り、2安打と意地を見せた。中堅フェンス直撃二塁打については「(ボールが)甘かったので。多少差し込まれましたし、当たりも芯じゃなかった」と振り返った。前日の“曲芸打ち”に続き、この日は規格外のパワーをメジャーリーグのスカウトたちに見せつけた格好だ。

 これで4試合連続マルチ安打。ここ5試合で19打数10安打5打点2本塁打とハイペースで打ちまくっている。栗山英樹監督は「ここから本当の意味で上がってくるだろうなと思います」と目を細めた。

「ほぼいい感じで走れています」と走塁の不安もなくなった打者・大谷。残り37試合でギアをさらに上げていく。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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