自己最多11Kのハム上沢が“奪三振ショー”に違和感「“らしくないな”と…」

日本ハム・上沢直之【写真:石川加奈子】
日本ハム・上沢直之【写真:石川加奈子】

4回、西武・山川への失投を悔やむ「真っ直ぐを待っていると思った」

 日本ハムの上沢直之投手が19日、本拠地での西武戦で5敗目を喫した。6回を投げて自己最多の11三振を奪いながら一発に泣いた。

 0?0で迎えた4回、先頭の秋山を四球で歩かせると1死後、山川にカウント1-1からのスライダーを左翼席に運ばれた。「あの1球だけ。真っすぐを待っていると思っていたので、スライダーが甘く入ってしまいました。先に点を取られると、なかなか歯車が噛み合って来ないですよね」。味方打線は多和田に5安打完封され、援護もなかった。

 序盤から三振の山を築いた。力強い直球主体で追い込み、最後はフォーク。6回でマウンド降りるまで毎回の11三振を奪った。

「真っすぐは散らばっていたけど、威力があったし、追い込んでからのフォークもいいところに落ちました」と手応えを感じる一方、違和感もあった。「投げながらずっと“らしくないな”と思っていました」と初体験の奪三振ショーを苦笑しながら振り返った。

 黒星を喫したとはいえ、栗山英樹監督の信頼は厚い。「本当に良くなって、ずっと安定している。試合中にいろいろ立て直しながら、試合つくれているのもすごくいい」と高く評価した。

 今後の課題は明確だ。「ランナーがいなくて足を上げる時に(ボールが)上ずることが多い」と上沢は自己分析。初回先頭打者にいきなり四球を与えた場面を猛省した。「初回にきちんといけるように。対策を見つけないと」と、次回登板への自ら宿題を課した。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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