価値ある救援陣の“休養” ソフトB、3勝以上に大きかった楽天戦の連勝

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

楽天戦初のカード3連勝で今季最大の6.5ゲーム差に

 ソフトバンクが独走態勢に入りつつある。18日から敵地Koboパーク宮城で行われた2位・楽天との直接対決3連戦。これまで息詰まる白熱の激戦を展開してきた両チームの明暗がハッキリと分かれた。ソフトバンクが敵地で今季楽天戦では初めてとなるカード3連勝を収め、楽天は前カードの西武戦から泥沼の6連敗。デッドヒーロを繰り広げてきた両チームのゲーム差は今季最大の6.5ゲーム差に広がった。

 昨季、日本ハムに大逆転でリーグ優勝を掻っさらわれたソフトバンク。リーグ優勝の奪還を目指し、戦ってきた今季、このタイミングで優勝を争うライバル相手に掴んだ3連勝には大きな意味を持つ。しかも、ただ勝っただけではない。大きな、大きな、今後の残りシーズンを戦う上での付加価値もあっての、3連勝となった。

 もしかすると、3連勝以上に大きかったかもしれない。それは、ここまで登板過多となっていたリリーフ陣に、首位対決の中で、それぞれ休養を与えられたことである。初戦は先発の東浜巨が7回3安打1失点の好投を見せ、8回リバン・モイネロ、9回デニス・サファテで逃げ切った。翌日の第2戦は先発の千賀滉大が4安打無失点で8回まで投げ抜き、9回は守護神のサファテが締めた。

 この段階で、17日の移動日を含めて、嘉弥真新也、森唯斗、岩嵜翔の3人は3日間登板なし。ブルペンで肩を作った可能性はあるものの、これまでの登板ペースを考えれば、3日間にわたって登板を回避し、肩、肘を休ませることが出来たのは大きい。

守護神サファテの肩にも最低2日間の休養

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