「俺が捕手に一番求めているのは『恕』」―ハム栗山監督が黒羽根を称える理由

初勝利の上原も黒羽根を信頼「思い切って投げることができた」

「恕」とは孔子が人生で一番大事なものだと説いた思いやりのこと。投手の身になって考え、何とか良さを引き出そうと全力を尽くす姿勢が指揮官の琴線に触れた。

 プロ初勝利を挙げた上原も黒羽根への厚い信頼を口にした。「フォアボールを連発してどうなるかと自分でも思っていたのですが、黒羽根さんが呼んでくれて、思い切って投げることができました」。苦しい投球の中で18.44メートル先の女房役が大きく見えたに違いない。

「今日はみんなが何とかしようと空気になったことがうれしい」と試合内容に手応えを感じた栗山監督。「恕」を表現する捕手の加入がチームに少しずつ化学変化をもたらしている。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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