ソフトB工藤監督、今季最長8連勝で楽天突き放すも慢心せず「逆もありえる」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

11試合ぶりの2桁安打、藤本コーチに「おめでとうございますって言っちゃった」

 24日、ソフトバンクは8月10日以来の2桁安打で西武に快勝。今季最長となる8連勝でチームの貯金を40に伸ばした。

「いいゲームでした」

 3試合とも西武に大差をつけての同一カード3連勝に、工藤公康監督の表情も当然明るくなる。

「最初からしっかりチャンスをものにした。柳田くんの一打もデスパイネの一発も、相手ピッチャーからすると立ち上がり不安があるところでしっかり点が取れた」

 西武の菊池雄星が、初球をいきなり反則投球と判断されたこともあったが「楽天戦ではその後クイックでしっかり抑えていたからね。チーム全体として集中力が生まれた川島くんの出塁だったと思う」と、反則投球の判定後も菊池を攻め続けた自軍の打線に胸を張った。

 7回の松田宣浩のヒットで打線は11試合ぶりの2桁安打を記録したが、「ここのところは効率のいい点の取り方ができているし、みんなが点を取ることに集中できているから、そんなにヒット、ヒットというのは気にしてなかった」と工藤監督。それでも「思わず藤本(打撃)コーチに『おめでとうございます』って言っちゃったよ」と笑った。

 また、7回1失点の好投を見せた中田賢一については「調整する期間が短い中で、集中していた。(3回の)満塁でも開き直っておりゃ~っと投げたのが結果につながったと思う。また次のチャンスはあるので、今日のピッチングを忘れないで投げてほしい」と、期待以上のピッチングを称えた。

 8連勝のスタートは8月15日のオリックス戦。その日に楽天と2ゲーム差の首位に立つと大型連勝で一気に8.5ゲーム差にまで引き離した。それでも指揮官は「短い期間で差を広げたということは逆もありえる。一つ一つ大事にして、常にカードを勝ち越すこと、目の前の試合に勝つことを考えていく」と、これまでどおりの姿勢を最後まで貫くことを強調した。

 25日からは地元で最下位のロッテとの3連戦。東浜巨、千賀滉大、和田毅という必勝態勢で、もちろんカードの勝ち越しを狙っていく。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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