ヤンキースVSタイガースで大乱闘発生、死球の応酬でカブレラ含む8人退場

もみ合いの中、倒れ込むミゲル・カブレラ(中央下部)【写真:Getty Images】
もみ合いの中、倒れ込むミゲル・カブレラ(中央下部)【写真:Getty Images】

発端は3試合で4本塁打のヤ軍サンチェスへの死球か

 24日(日本時間25日)にデトロイトで行われたヤンキースvsタイガースの一戦で乱闘騒ぎが勃発した。6回裏にタイガース主砲カブレラが、ヤンキース捕手ロマインと口論の末に突き飛ばし、両軍ベンチが入り乱れる大騒動に。乱闘直前にはヤンキース救援ケインリーとジラルディ監督が危険球で退場処分、7回にはベタンセスとトンプソン・コーチが故意死球で退場処分となるなど、騒然とした試合となった。

 この日の乱闘は4回から伏線があった。ヤンキースのサンチェスが3試合で4本目のホームラン。すると、5回に再び打席に立ったサンチェスに、タイガース先発フルマーが時速96マイル(約154キロ)の速球を当てた。ここで不穏な空気が流れたが、試合はそのまま続行された。

 だが、6回裏、タイガース主砲のカブレラが打席に立つと、ヤンキース救援のケインリーがカブレラの背中の後ろを通るボールを投げ、球審はすぐさま報復の危険球と判断。ケインリーを警告なしに退場処分とすると、ジラルディ監督がベンチから飛び出して激怒。監督も退場処分となった。

 ここでヤンキースはチャップマンを投入。試合が再開されるかと思った、その時、本塁上でカブレラとヤンキース捕手ロマインが口論。激高したカブレラがロマインを突き飛ばすと、両軍選手がベンチから飛び出し、そこかしこでもみ合いが起こる大乱闘となった。これでカブレラとロマインが退場処分となったが、まだ騒動は収まらない。

 7回にヤンキース救援のベタンセスが、打席に立ったマキャンのヘルメットに死球を当て、ベタンセスとトンプソン・ベンチコーチが退場処分に。さらに8回にはタイガース救援グリーンが、ヤンキースのフレイザーに死球を当て、オースマス監督とともに退場。結局、合計8人の退場者が出る異様な雰囲気の試合となった。

 両軍は7月31日にヤンキースタジアムで対戦した際にも、死球の応酬で警告試合を戦った経緯がある。どうやら、この時の遺恨がくすぶっていたようだ。

【動画】カブレラのファイティングポーズ! 6回裏の大乱闘シーン

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