逆転へ復活が不可欠な男 西武メヒア、大砲の下地を作った子供の頃の“遊び”

ベネズエラにも似たようなものがあったと話すメヒア【写真:篠崎有理枝】
ベネズエラにも似たようなものがあったと話すメヒア【写真:篠崎有理枝】

首位ソフトバンクと11ゲーム差の埼玉西武ライオンズ、メヒアの原動力は長男の存在?

 59年ぶりの13連勝もあり、25日現在、2位楽天との差を2.5ゲームとしている埼玉西武ライオンズ。首位ソフトバンクとは11ゲーム差だが、森友哉捕手がケガから復帰、不振で1軍登録を外れていたエルネスト・メヒア内野手も昇格し、戦力も整った。

 チームの好調もあり、スタジアムにはたくさんの子供たちが訪れている。今月26日の本拠地オリックス戦では、来場者の子供全員に野球盤がプレゼントされるということで、来日4年目となる助っ人、メヒアにベネズエラでの子供の頃の話を聞いてみた。強打者は、近所の子供たちとかくれんぼをしたり、スイミングやサッカー、バスケットボールなど様々なスポーツで遊んでいたという。

「ストリートでは靴下でボールを作って、野球で遊んでいました。ベネズエラでは野球が一番人気のスポーツです」

 ストリートで遊ぶ以外にも、子供の頃から地元の野球チームに所属し、本格的に取り組んでいた。大砲の下地は、この頃にじっくりと作られたようだ。

 野球盤は初めてだろうと思っていたが、ベネズエラにも似たようなものがあり、小さい頃に遊んでいたそうだ。一緒に遊んでみたいチームメートは岡田雅利捕手。「彼は何をやっても面白いんですよ」とその理由を話した。

 プレゼントされる野球盤には、ライオンズの選手のステッカーがついており、自由にアレンジできるようになっている。主砲は「特徴のある野球盤で面白いですね。小さい頃からこういうもので遊んでいたら、将来ライオンズでプレーしたいと思ってくれると思います」と気に入ったようだ。

 自身はベネズエラのサッカーゲームや、MLBのゲームで遊ぶことが多いそうで、日本のゲームをやる機会はあまりないというが「素晴しいプレゼントがもらえるので、ぜひ球場に足を運んで実際のプレーも楽しんで下さい」と子供たちにメッセージを送った。

 昨年9月に誕生した長男、アロンソ君ともよく遊ぶそうで、アンパンマンがお気に入りだ。アロンソ君が一番好きなおもちゃは、ライオンズのプラスチック製のバットで、絶対に離さないという。メヒアは「いろんなものを叩いています。僕も叩かれていますよ」と笑顔を見せた。

 6月には月間打率.290と好調を維持し、来日していたアロンソ君とお立ち台に立った。1軍昇格後は6試合目となった24日ソフトバンク戦で復帰後初アーチとなる17号ソロを放ち、復活の狼煙を上げた。首位ソフトバンクに少しでも詰め寄るために、主砲の活躍が不可欠だ。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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