楽天、泥沼9連敗 27イニング適時打なし、梨田監督「よそのチームになってる」

楽天・梨田昌孝監督【写真:荒川祐史】
楽天・梨田昌孝監督【写真:荒川祐史】

好投のカラシマを見殺し、「100試合目くらいまでの繋がりと、今では…」

 楽天は、泥沼から抜け出せずに9連敗となった。2日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。この日も打線が併殺の間の1点しか奪えずに敗れ、梨田昌孝監督は「満塁で1点しか入らなかったのがね。繋がってこなかった。1本出れば、違った感じになるんだろうけど…」と3試合、27イニング連続適時打無しとなった打線を嘆かずにはいられなかった。

 前日の岸に続き、この日も先発の辛島が好投を見せた。3回に川島に右越え適時打を許して先制点を与え、同点とした直後の6回には中村晃に左前適時打。2点を失ったものの、ソフトバンク打線を7回5安打2失点に抑えて試合を作ったが、打線がまたも先発を見殺しに。指揮官は左腕の投球を「カーブのコントロールが良かった。千賀との投げ合いの中で良く辛抱して投げてくれた」と高く評価した。

 打線は5回まで、ソフトバンク先発の千賀の前に1安打。6回にオコエ、銀次の連続内野安打とペゲーロの四球で無死満塁としたが、ウィーラーが最悪の三ゴロ併殺打に倒れ、この間に同点に追いつくのがやっと。続く島内の鋭いライナーは右翼正面を突いた。8回にも1死一、二塁としたが、ペゲーロ、ウィーラーが凡退し、得点を奪えなかった。

「1点が重いというか…。100試合目くらいまでの繋がりと、今では、よそのチームになっている。なんとかしたいんだけど…」と肩を落とした指揮官。8月31日の西武戦(Koboパーク)から本塁打と内野ゴロの間に挙げた得点のみ。27イニング連続適時打なしと、惨憺たる打線の低調ぶり。8月に入るまで首位を走っていたとは思えないほどに、厳しい現実に直面している。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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