ロッテ荻野、自己新5本塁打 2軍での地道な努力で掴んだ「意識」と「余裕」

ロッテ・荻野貴司【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・荻野貴司【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

技ありの一発で涌井の完封勝利をアシスト「2軍でやってきたことを継続」

 ロッテ荻野貴が2日の日本ハム戦で3回に加藤から左翼へ5号先制ソロアーチ。涌井の6年ぶりの完封勝利のお膳立てをした。シーズン5本塁打は2013年の4本を上回る自己新で、1日のハム戦では今季2度目の1試合4安打を記録するなど、当たりまくっている。

 前半戦は打撃不振で、6月18日に抹消されたが、8月1日に登録されるまで、ファームで地道に努力。「2軍でやってきたことを継続している。手打ちにならないよう、打ち急ぎしないように、ゆっくりを意識している。その分(打席での)余裕が出ている」と荻野貴。打席での基本は、ゆっくり引き付けることだが「あの(ホームランの)打席だけは、長打を狙って、ストレートに的を絞って、ポイントを前に置いた。打ったのは変化球だったが、前でさばけた分、打球も伸びてくれた」と技ありの一発だった。

 今季は13盗塁で、盗塁成功率は8割以上と、脚は健在だ。デビューの2010年はケガで46試合の出場にとどまりながら、25盗塁で打率.326をマークした。あの輝きを取り戻したい。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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