侍4番・清宮に復調の兆し 痛烈二塁打に「だんだん合ってきている感じ」

オランダ戦に出場した侍ジャパンU-18代表・清宮幸太郎【写真:Getty Images】
オランダ戦に出場した侍ジャパンU-18代表・清宮幸太郎【写真:Getty Images】

オランダ撃破でスーパーR進出決定、清宮3戦ぶりH「自分らしい打球だった」

 侍ジャパンU-18代表の4番を務める清宮幸太郎(早稲田実)が復調の兆しを見せた。日本時間5日に行われた「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)のオープニングラウンド第4戦、オランダ戦で左中間を破る二塁打をマーク。初戦のメキシコ戦以来、今大会3試合ぶりとなるヒットに「自分らしい打球だった。だんだん合ってきている感じ」と手応えを口にした。この日、チームは3-1と勝利して3勝1敗でスーパーラウンド進出が決定。主砲の一打は今後の戦いに向けて明るい材料となった。

 前日の第3戦キューバ戦で打線が7点を奪う中、清宮は無安打に終わり、「調子が悪い時の自分が全部出ている。体が開きまくってわけわからなくなっている」と苦悩の色をにじませていた。第2戦の米国戦でも無安打で、この日の試合前まで3打点ながら10打数1安打、打率.100。4番の不調は侍ジャパンにとっても懸念材料だった。

 迎えたこの日はオランダ先発相手右腕ブレークの前に打線が苦戦。初回から4イニング連続で3者凡退が続き、清宮も2回の第1打席で見逃し三振に倒れた。しかし5回、先頭で打席に立った4番はそのブレークから二塁打をマーク。強烈なライナーで左中間を破り、チーム初ヒットを記録した。得点にはつながらなかったものの、重苦しい雰囲気を変える一打だった。

 逆転勝利を収めた試合後、清宮は「結構、自分らしい打球だった。だんだん合ってきている感じ」と振り返り、「いい感じでボールも見えているし、ヒットは1本だけだったけど、内容は悪くなかったと思います」と続けた。

 キューバ戦から自分なりに修正して試合に臨み、「体が開かないところだったり、トップの位置を入りこみすぎなかったり。あとは力を抜いて打とうと思っていました」と意識して打席に立ったという。「下半身の張りがないなと思っていたんで、ちょっと走ったりもしました」とも明かした。

 オープニングラウンドでは南アフリカとの最終戦を残してスーパーラウンド進出が決定。このまま頂点に駆け上がるには主砲の復調も欠かせない。清宮は「自分も上がってきているかなと思うし、チームもすごくいいところで声を出してくれている。足も絡めてできてるんで、そういうところは日本らしさが出てきている」と、自身とチームの状態に好感触をつかんだ様子だ。

(Full-Count編集部)

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