「マドンナジャパン」堅実守備で初代アジア王者に「いや~、しんどかった」

厳しい展開の中で光った守備、ピッチャーの姫野は「あれは大きかった」

 6回には3番手で登板していた姫野真由(花咲徳栄高)が連打にミスも絡み、盗塁も決められて無死二、三塁とされたが、見逃し三振で1死を奪うと、捕ゴロと三ゴロでピンチを脱した。そして、2-0の7回。1死一、三塁で橘田監督はマウンドに向かった。「サードランナーを返さないという野球をするとなると、内野手にもプレッシャーがかかりますので、サードランナーは気にせず、ゲッツーでいいんじゃないかという話をしました」。一度、間も取りたかったという。

 打席には初回に左前打を放っている2番打者。カウント2-2から香港は仕掛けてきた。一塁走者が盗塁。捕手の金満梨々那(開志学園高)が二塁に送球すると三塁走者がホームへスタートを切った。しかし、日本は二塁手の蛭田菜月(埼玉栄高)がセカンドベース手前でしっかりカットし、「丁寧にプレーしようと思いました」と落ち着いて金満に送球。三塁走者はホームでアウトになった。

「あれは大きかったです」とマウンド上の姫野。遊撃手の吉井温愛主将(履正社高)は「日本で練習試合をした時も全く同じプレーがありました。その時は自分がセカンドだったんですけど。そのプレーがちゃんと決まって、点を阻止できたのでよかったと思います」と安堵した。

 攻撃の歯車がかみ合わず、守備でもピンチが多かったが、見事にしのいで見せた日本。「国際大会で日本を背負っているということがあるので、ランナーが三塁にいったり、ピンチになったりするといつもより重圧感がありました」と吉井主将。大きなプレッシャーのかかるスリリングな試合だったが、日本らしい守備力を発揮して勝利をつかんだ。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY