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ホークスが誇る「キング・オブ・クローザー」サファテが歩む前人未踏の道

福岡ソフトバンクが3点以下のリードを握って迎える9回表。必ずと言っていいほど、ヤフオクドームに響き渡る歌がある。Newboysの「The King is Coming」。その伸びのある男声とともに、巨大なホークスビジョンに「THE KING OF CLOSER」の飾り文字が躍り、軽やかにリズムを刻む。そしてマウンドに現れる、福岡ソフトバンクの絶対的守護神。

投球でも精神面でもチームの支柱になる存在

 ニューヨーク州出身のサファテ投手は、2011年から広島に在籍し、2013年から埼玉西武へ。いずれも好成績を残したが、2014年から福岡ソフトバンクの一員となり守護神の座に就くと、その投球はますます凄みを増した。史上3人目となる12球団からのセーブ達成。史上初となる両リーグ30セーブ達成。2年連続で最多セーブのタイトル獲得……。日本球界で戦った7年間で打ち立てた大記録は、枚挙に暇がない。

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 自身の手で福岡ソフトバンクの勝利を導くと、最後のマウンドで厳かに手を合わせる姿でもお馴染みのサファテ投手。必要があれば回またぎも連投も完璧にこなし、接戦に強い今季のチームを支えてきた。リーグ2位の58試合登板で、防御率は驚異の0.93。「サファテ投手につなげば絶対に勝てる」。実績に裏付けられたその信頼感が、1人でマウンドに立つ投手陣にどれほどの勇気を与えてきたか。単純な数字で表すことはできないほどだろう。

 先発投手が早い回で降板する試合が続き、ブルペンの負担が増した時には「みんな疲れている。先発は何か感じて」と苦言を呈した。だが、それもチームへの愛情とリスペクトがあるからこそ。誇り高い守護神は、グラウンド内外でチームの精神的支柱にもなっている。

 これまでシーズン最多セーブの日本記録を保持していたのは、中日の岩瀬投手(2005年)と阪神の藤川投手(2007年)だった。サファテ投手は、この先達に対しても「尊敬している2人に並べて光栄だ」と敬意を表する。福岡ソフトバンクが誇る心・技・体を備えた「キング・オブ・クローザー」。前人未到の50セーブ到達を射程内に収めつつも、昨季逃したリーグ優勝の栄冠に向けて、サファテ投手はこれからも威風堂々、ゲーム最後のマウンドに上がる。

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