高校通算111号の清宮、カナダに敗戦も世界一諦めない 韓国に「勝ち切りたい」

カナダ戦で高校通算111号弾を放ち喜ぶ侍U-18代表・清宮【写真:Getty Images】
カナダ戦で高校通算111号弾を放ち喜ぶ侍U-18代表・清宮【写真:Getty Images】

逆風の中でバックスクリーン弾、カナダに敗戦も「まだ明日ある」

 侍ジャパンU-18代表は8日(日本時間9日)、「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)のスーパーラウンド第2戦でカナダと対戦し、4-6で敗れた。これで決勝進出に黄信号が灯ったが、この日、高校通算111号本塁打を放った主将の清宮幸太郎(早稲田実)は「まだ明日ある。世界一に望みつなげるために勝ち切りたい」とスーパーラウンド最終戦の韓国戦に向けて必死に気持ちを切り替えた。

 この日は徳山壮磨(大阪桐蔭)が先発登板。2回に四球と3本のヒットで2点を失ったが、その裏、2死一、三塁から西巻賢二(仙台育英)の三塁内野安打で1点を返すと、再びリードを2点に広げられた直後の5回裏には清宮のバックスクリーン弾で再び1点差に詰めた。清宮は南アフリカ戦に続く自身大会2号、高校通算111号本塁打となった。

 さらに日本は6回に相手のミスも絡んで2点を奪い、逆転に成功。しかし7回には守備の乱れから1死二塁のピンチを迎えると、4番ブルックマンの左前安打で再び同点に。その後、2死一、三塁から4番手・清水達也(花咲徳栄)の暴投で勝ち越されると、さらにタイムリーを浴びてこの回3失点。その後、5番手の田浦文丸(秀岳館)が2回1/3を無安打無失点6奪三振と好救援を見せたものの、4-6と競り負けた。

 試合後、清宮は「チャンスを作ってからの1本が出なった」と悔やみ、「ここにいるみんなは2点差とか3点差とか跳ね返した試合をやってきた。全然諦める場面じゃなかったし、今までと変わらずやるだけと思っていた。早実にいる時も声を出し続けて逆転してきてたんで、そのことを思い出して、いつも通り自分はやっていた」と振り返った。

 また自身の高校最多本塁打を更新する111号については「逆風だったんで打ち取られちゃうかなと思ったんですけど、芯でとらえてたし、入ってよかった」としつつ、「その後にみんながつないでくれてチャンスを作ってくれて、自分の1本でみんなに火がついてくれたじゃないですけど、当たり出してくれたのはうれしかった。打ってよかったと思った」と話した。

 これでオープニングラウンドから持ち越される成績を含めて2勝2敗となり、決勝進出に黄信号が灯った。日本時間10日のスーパーラウンド最終戦では3勝1敗の韓国と激突。清宮は「まだ可能性がつぶれたわけじゃない。まだ明日ある。世界一に望みつなげるためにしっかりと明日勝ち切りたいと思う」と力を込めた。

(Full-Count編集部)

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