ソフトB、足踏みなしで減るマジックは「6」に 工藤監督「相手云々じゃない」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

今季2度目の8連勝で貯金46、7回1失点の千賀に「よく投げてくれた」

 ソフトバンクが、また頂点へと前進した。9日のロッテ戦(ZOZOマリン)。初回に奪った2点を、先発の千賀をはじめとする投手陣が守り抜いて、今季2度目の8連勝。貯金を今季最多の46とし、楽天がオリックスに敗れたため、優勝へのマジックは「6」となった。

「あれが大きい2点になった」

 工藤公康監督がこう評価したのは、ロッテ先発の涌井の立ち上がりを捉えて奪った初回の得点。1死から今宮の遊ゴロを平沢が悪送球。二塁へと進むと、柳田、松田がタイムリーを放って、幸先よく2点を奪った。この日の得点はこれだけだったが、盤石の投手陣には十分のリードだった。

 先発の千賀は7回6安打1失点。5回に田村の左前適時打で1点差に迫られたものの、最少失点で切り抜けると、7回2死満塁の場面では加藤を空振り三振に切って取って、ピンチを脱した。「千賀はよくはなかったけど、要所を抑えてくれた。(満塁での続投は)勝ち星のこともあったし、自分でもぎ取ってこいという意味も込めていってもらった。7回1失点だから、よく投げてくれた」と指揮官。右腕は自己最多の13勝目をマークした。

 マジックが点灯した9月1日から、まだ9月は負けなし。今季2度目の8連勝となり、足踏みなしで、マジックが減り続けている。「自分たちが勝たなきゃいけないというのは思ってやってくれている。相手云々じゃない。そういう意識を持って戦い抜くというのが出ていると思います」と工藤監督。リーグ優勝決定までノンストップで突っ走りそうな勢いだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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