59年ぶり“珍事”!? ともにマジック6、広島&ソフトBの同日優勝の可能性は

ソフトバンク・工藤公康監督(左)と広島・緒方孝市監督(右)【写真:藤浦一都、荒川祐史】
ソフトバンク・工藤公康監督(左)と広島・緒方孝市監督(右)【写真:藤浦一都、荒川祐史】

リーグ優勝目前の両チーム、同日Vなら史上3度目の事態

 2017年のペナントレースもいよいよクライマックスが近づいてきた。パ・リーグはソフトバンクが首位を奪い、楽天が大失速。ソフトバンクは独走態勢を築き、9月1日に初めて点灯した優勝へのマジックは、1週間で半減。「6」となっている。

 セ・リーグは広島が首位を快走。8月8日に一度マジックが点灯したが、その後、消滅、再点灯を繰り返し、9月5日に再々々点灯したマジックは、現在、ソフトバンクと同じく「6」となっている。
 
 リーグ優勝が目前に迫ってきているソフトバンクと広島。ともにマジックが「6」となっており、59年ぶりのセパ同時優勝の可能性も出てきている。過去にセ・リーグとパ・リーグで同日に優勝が決まったのは2度。1951年9月23日に南海と巨人が、1958年10月2日に西鉄と巨人が、同じ日に優勝を決めている。

 来週の試合スケジュールを見てみると、ソフトバンクは11、12日と試合がなく、13日からオリックスと本拠地ヤフオクドームでオリックス戦を戦い、16日からはメットライフドームで西武3連戦を戦う。

 マジック対象チームの楽天は12日に日本ハムと札幌ドームで1試合戦い、13日からは2位を争う西武と本拠地Koboパーク宮城で2試合、16日からは本拠地でロッテと3連戦を戦う。13日からの楽天、西武での直接対決次第で、マジック対象チームが楽天から西武へと変わる可能性も残されている。ソフトバンクの現時点での最短Vは14日となっているが、16日からの敵地でのVの可能性が高そうだ。

 ソフトバンクよりも1日早い13日が最短Vとなっている広島は、12日から本拠地マツダスタジアムで今季9勝11敗とリーグで唯一負け越しているDeNAと3連戦を戦い、16、17日にはマツダスタジアムでヤクルトと対戦する。マジック対象チームの阪神は12日から甲子園で巨人3連戦、16、17日は甲子園で中日戦を戦い、18日には広島と阪神が甲子園で直接対決を戦う。

 来週の試合数では、ソフトバンクよりも、広島の方が1試合多いが果たして…。セパ同時Vとなれば、テレビ各局の優勝特番や番組出演等にも影響が出るのは間違いなく、報道各社としては避けてほしいところ。両チームも露出面などを考えれば、出来れば、避けたいところだろうか。59年ぶりの“珍事”は起こるだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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