MLBの記録と比較 史上初50セーブのソフトBサファテ、その驚異的なペース

MLBでは救援投手の連投は避けるが…36歳のサファテの記録は驚異的?

 サファテは今季127試合中61試合に投げて50セーブをマークしており、2.54試合で1セーブのペースで積み重ねている。ロドリゲスは2008年、162試合中76試合に投げて62セーブで、2.61試合につき1セーブ。シグペンは2.84試合につき1セーブ。今年のサファテはメジャー記録のロドリゲスすらも上回るハイペースで、メジャーと同じ162試合ならば、メジャー記録も上回る63セーブとなる。

 先発投手の球数が制限されるメジャーリーグでは、救援投手の連投も良しとされない。3日か4日連続で投げれば、次の日は例えセーブシチュエーションであっても、クローザー以外の投手がマウンドに上がることがほとんどだ。それだけに、今年のサファテを上回るペースでセーブを記録するクローザーはいなかったのかもしれない。

 2003年にサイ・ヤング賞に輝くなどメジャーの歴代でも屈指のクローザーだったガニエは2003年の55セーブ、歴代最多の通算652セーブを誇るリベラは2004年の53セーブが最高となっている。さすがに62セーブは不可能だが、ソフトバンクはまだ今季16試合を残しており、サファテがガニエの55セーブやリベラの53セーブを超える可能性もある。

 それぞれの最多セーブを記録したのは、ロドリゲスが26歳、ガニエは27歳、リベラは34歳の時だった。サファテは現在36歳。日本のプロ野球とメジャーリーグは相手も、野球の質も、登板ペースも異なるために、一概に比較することは出来ないのはもちろんだが、36歳となるベテランが、これほどまでの成績を残していることは驚異と言えるだろう。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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