オリ山本由伸は来季の新人王有力候補!? 2勝目ならずも新人離れした投球

オリックス・山本由伸【写真提供:オリックス・バファローズ】
オリックス・山本由伸【写真提供:オリックス・バファローズ】

角中に8球連続ファールで粘られる「何とかゼロに抑えたかった」

 オリックスのルーキー山本由伸投手が12日のロッテ戦で3度目の先発。勝ち星には恵まれなかったが、新人離れした投球を見せた。

 5回途中4失点で降板と、球団39年ぶりの高卒新人2勝目はならなかったが、MAX152キロの速球とスプリット、スライダーで唐川と投げ合った。初回は加藤、荻野貴の1、2番に連打を浴びてピンチを招き、2点を失ったが、2回以降はペーニャ、鈴木を150キロ前後の速球で空振り三振に仕留めるなど4回まで1安打に抑えた。

 味方も4回に吉田正の2ランで同点。5回にはロメロの適時打で3点目が入り、勝ち投手の権利がかかる5回のマウンドへ。さすがにプレッシャーがかかったか、先頭・平沢を歩かせ、1死から荻野貴に中前打。角中には3ボール1ストライクから8球連続ファールで粘られ、13球も投げて歩かせると、2死からベテラン福浦にフォークを2点適時打とされた。だが、昨年の首位打者・角中へ向かっていく姿勢は圧巻だった。

「5回は何とかゼロに抑えたかった。立ち上がり、真ん中に集まってしまった。5回は先頭を歩かせ、反省しないと」と制球不足を課題にあげたが、今季のイニング数はまだ14回2/3。新人王資格の30イニング以内にとどまれば、来季新人王へ、最有力候補となりそうだ。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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