「教科書通りのイチロー」 約1か月ぶりマルチ、米専門家は打撃技術に脱帽

3打数2安打と活躍したマーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】
3打数2安打と活躍したマーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

鮮やか2安打「これまでも数々イチローのこのヒットを見てきました」

 マーリンズのイチロー外野手は14日(日本時間15日)、敵地でのフィリーズ戦に「2番・中堅」で先発出場し、3打数2安打と活躍した。メジャー史上最年長中堅スタメン記録をさらに更新(43歳327日)した一戦で、第1打席に左前打を放つと、第4打席には右翼線へ二塁打。8月9日のナショナルズ戦以来となるマルチ安打をマークした。地元テレビで解説を務める元新人王は「教科書通りのきれいなヒット」と称賛している。試合はマーリンズが0-10で大敗し、5連敗となった。

 初回1死走者なしの場面で迎えた第1打席。イチローは鮮やかなバットコントロールを見せた。フィリーズ先発トンプソンの4球目のツーシームを振り抜くと、レフト前に運んだ。

 地元マイアミで試合を放送している「FOXスポーツ・フロリダ」で解説を務めていたのは、かつて新人王に輝いた元外野手のトット・ホランズワース氏。このヒットを見て、イチローのバッティング技術に脱帽した。

「教科書のようなイチローです。トンプソンの沈むボールを見てください。イチローは地面に落ちるボールを打ち上げました。キレイなヒットです。これまでも数々イチローのこのヒットを見てきましたよね」

 さらに、イチローは9点を追う7回2死走者なしの場面では、フィリーズ三番手の左腕シーグリストの変化球を完璧に捉える。ライト線に二塁打を放ち、8月9日以来となるマルチ安打となった。

 打率も.263に上昇。これでメジャー通算安打3075安打とし、歴代21位のキャップ・アンソン(3081本)まで残り6本とした。惨敗のチームの中で、メジャー最年長野手が至高の打撃技術を見せ、気を吐いていた。

(Full-Count編集部)

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