ホークス痛恨サヨナラ負けも工藤監督前向き「集中力を持ってやってくれた」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

CS突破、日本一を目指し「僕自身は消化試合というものはないと思っています」

 16日に2年ぶりの優勝を決めたばかりのソフトバンクが、サヨナラ負けを喫した。17日の西武戦(メットライフ)。8回に試合をひっくり返したものの、その裏に岩嵜が同点弾を浴び、延長10回にモイネロが押し出し四球を与えてサヨナラ負け。工藤公康監督は「ミスはあるんで、そういうところを今後の課題にしていけるようにしたい。勝った(優勝した)翌日に、というのは良くないんだけど、リードされた中でもしっかり繋いでひっくり返したことはいいことだと思うし、集中力を持ってやってくれた」と、勝利の美酒から一夜明けた試合にも関わらず、一度は逆転した選手たちを評価した。
 
 先発の千賀は2回に犠飛で1点を失ったが、本来の調子ではない中で6回を1失点に抑える好投を見せた。1点ビハインドの8回に中村晃、柳田、デスパイネの3連打で一気に2点を奪って、一度は逆転した。

 その裏、今季69試合目の登板となった岩嵜が山川に同点弾。延長10回、モイネロが先頭の源田に左前安打を浴びると、自身の牽制悪送球と犠打で1死三塁とされ、山川、浅村との勝負を避けて満塁策を取ったが、栗山に押し出し四球を与えた。休養を与えられたサファテを欠いたリリーフ陣が崩れて、サヨナラ負けとなったが、指揮官は「いいプレーもあったし、選手たちはしっかりやってくれた」と語った。

 ペナントレースは残り12試合。ここからは、クライマックスシリーズ、そして日本シリーズに向けての戦いとなる。「勝てれば一番良かったですけど、こうやって負けることもある。また明日切り替えて頑張ります。昔は優勝したら消化試合というのもありましたけど、今は消化試合というのではなく、違う選手を使うとしても、クライマックスシリーズに備えて準備するというところなので。僕自身は消化試合というものはないと思っていますので」と工藤監督。V奪還を果たしたばかりでも、ソフトバンクに気の緩みはない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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