「こんな才能存在しなかった」―マリナーズ地元紙が大谷翔平の獲得熱望

日本ハム・大谷翔平【写真:田口有史】
日本ハム・大谷翔平【写真:田口有史】

地元紙がマリナーズの大谷獲得を期待、交渉には「創造的かつ説得力」必要

 今オフのメジャー移籍の可能性が浮上している日本ハム・大谷翔平投手。二刀流右腕の獲得を模索するMLB球団がその一挙手一投足に熱視線を送る中、米メディアもその動向に大きな関心を寄せている。特に自チームが“和製ベーブ・ルース”を獲得できるかについて特集を組む地元メディアも少なくない。

 今回、同様の特集を掲載したのはマリナーズの地元紙「シアトル・タイムズ」電子版だ。「マリナーズが日本の二刀流スター、ショウヘイ・オオタニを獲得するためにクリエイティブになる必要がある」との見出しで、大谷の獲得成功に大きな期待を寄せた。

 記事を執筆したコラムニストのラリー・ストーン氏は投打で際立った活躍を見せてきた大谷の能力を改めて紹介。「オオタニはマリナーズが喉から手が出るほどに欲しているエース投手となり、さらに休養日には驚異の打棒を振るう打者にもなる。そんな希望に溢れる夢は2018年のシアトルで実現するだろうか」と投げかけ、「もちろん可能性はある。マリナーズは日本人選手と縁のある球団であり、シアトルは日本と最も近い距離にある街だ。海を超えてマリナーズの存在感をアジア圏に発信できる。間違いなくマリナーズは全勢力を注ぎ込むだろう」と期待を込めた。

 その上で大谷を獲得する球団は二刀流としての起用を許容する必要があると指摘。「オオタニを獲得するには、創造的かつ説得力を持って挑まなければならない。その2つの才能こそ(マリナーズの)ディポトGMが兼ね備えているものだ」とし、マリナーズこそ夢の実現に向けて最良の場所だと伝えることが重要と力説した。また、筆者は「もしディポトとマリナーズが精巧なプランを立てられなかったとしたら、私にとっては驚きだ」とも綴っており、マリナーズ首脳陣に対して期待と同時にプレッシャーもかけている。

 今回の特集では「オオタニ争奪戦は今オフ最も話題を呼ぶストーリー」とし、二刀流右腕を「こんな才能は今まで存在しなかった」とまで評した。大谷自身は今季、負傷の影響で昨季よりも成績を落としているが、メジャー球団や現地メディアの熱は高まるばかり。今オフの渡米が正式に表明されれば、さらに報道は過熱していくに違いない。

(Full-Count編集部)

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