代打送られたソフトBデスパ、理由は「膝」? 工藤監督「打席でおかしかった」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

指揮官「詳しいことは分からないけど…」、モイネロ&柳田も負傷「CSへいいコンディションで」

 ソフトバンクが“痛い”1勝をあげた。20日の日本ハム戦(札幌D)。敵地で4-1の勝利を掴んだものの、主砲・柳田が2回の第1打席で右脇腹を痛めて途中交代。アルフレド・デスパイネ外野手も7回の第3打席で代打を送られた。勝つには勝ったが、素直に喜べない勝利。残り試合、そしてクライマックスシリーズに向けて、不安の残る結果となった。

 アクシデントは2回に起きた。この日の第1打席に入った柳田。右脇腹に異変が起きたのは1ボールからの2球目をファールした際。3球目、再びファールとなると、右脇腹を押さえる仕草を見せ、駆け寄ったトレーナーと言葉を交わした。この打席には立ち続けたが、空振り三振に終わり、裏の守備で交代を告げられた。指揮官は「(プレーは)難しいということだった。詳しい事は聞いていないが、どういう状態かは明日分かる」と語った。

 7回には1-1の同点の場面でデスパイネに打席が回ったが、代打に塚田が送られて交代した。デスパイネ自身は「下半身に疲れがあった」としたが、この交代について工藤監督は「詳しいことはわからないけど、膝。打席でおかしかったので、やめておこうと。イヤな感じがしたので代えた」とした。

 ただ、この塚田が、上沢の初球、真ん中へのカーブを左翼席に運ぶ2号ソロで勝ち越しに成功し、指揮官は「いいバッティングだったと思います。思い切りの良さが彼の良さ。結果を出してくれると、みんな考えると思う」と称えた。さらにこの回、2死一、二塁で本多が左翼線への適時二塁打、8回には今宮が右翼席に14号ソロを放ってリードを広げた。

 先発のバンデンハークは6回を投げ、7安打を許しながらも、最少失点の1点でとどめて今季13勝目をマーク。「前より力が出るようになってきた。まだいい時と悪い時がイニングによってあると本人は言っていたけどね」。7回からは嘉弥真、五十嵐、岩嵜、森と休養中のサファテを除く勝ちパターンを投入して逃げ切って、90勝に到達した指揮官は「普通と変わらないゲームの組み立てをしている。今まで通りの使い方をする」と語った。
 
 2年ぶりのリーグ優勝を決めたが、18日の西武戦(メットライフD)でモイネロが左肘の張りを訴えて登録を抹消された。さらに柳田の負傷。工藤監督は「残り試合はクライマックスに向けて、いいコンディションで臨めるようにやりながら、勝つために最善を尽くす。勝つことが前提。誰かが怪我をすれば、それは残りのメンバーが補う。それは変わりません」と話していた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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