ソフトB、100勝到達ならず 武田がKOも、工藤監督「もう1回チャンスを」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

CS先発候補の武田に「次どうするか見てみたい」、今季1号の江川には「期待が高まる」

 ソフトバンクは、前人未到の100勝到達の可能性が消滅した。21日の日本ハム戦(札幌D)。先発の武田が5回途中6失点でKOされ、打線も日本ハム先発の大谷の前に1点止まり。終盤反撃したものの、追いつくまでには至らず。4-6で敗れた工藤公康監督は「今日は相手が良かった」と語った。

 武田は、初回2死一塁で中田に左中間を破られる適時二塁打を許すと、3回には石井一、西川、松本の3連打と横尾の2ランで計4失点。5回にも3連続四球から1点を失い、4回2/3を投げて6安打6失点だった右腕について指揮官は「ブルペンでは今年1番くらい良かったと聞いていたんだけどね。コントロールがうまくいかなかったのかな。ただ見ている感じ、ボールの強さはあった。いい時ばかりじゃない。次どうするか見てみたい。もう1回チャンスを与えて判断したいと思う」とし、CSの先発候補として、もう1度チャンスを与える考えを示した。

 右腹斜筋と肋間筋損傷で離脱した柳田を欠いた打線は大谷の前に、6回まで上林が放ったソロの1点のみ。7回に無死満塁のチャンスを掴んで反撃に出たが、2点を返すまでに止まった。9回に江川に今季1号ソロが飛び出したが、反撃もここまで。ただ、工藤監督は「しっかり結果を出してくれるのはありがたい。抑えからホームランを打って、これからの期待も高まる」と、9回に一発を放った江川を称えていた。

 2年ぶりのリーグ優勝を決めているソフトバンク。今季134試合が終わり、90勝44敗となった。残り9試合で、史上初となるシーズン100勝到達はならなかった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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