ソフトBが楽天に久々敗戦 工藤監督、CS見据え「見せるも見せないもアリ」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:荒川祐史】

相手先発・塩見の前にはわずか2安打「うまく投げられた」

 本拠地凱旋を、白星で飾ることは出来なかった。23日の楽天戦。ソフトバンクはリーグ優勝決定後、初めてのヤフオクドームでの試合となったが、打線が奮わずに1-3で敗戦した。試合後には福岡のファンに向けて優勝報告会を実施。工藤公康監督は「ファンの前で優勝を報告出来たのは良かった。出来れば、勝ってしたかったというのはありますけどね」と語った。

 投打が噛み合わなかった。2回に先発の東浜が、ウィーラーにソロ本塁打を浴びて先制点を献上。ここまでハーラートップの16勝を挙げていた右腕だが、指揮官は「ちょっと気になっているところがあった。試合前から聞いていたので、今日は長いイニングというのは考えていなかった」と話し、5回81球でマウンドを降りた。

 早いイニングでの降板となった右腕だが、「疲労の蓄積もあるとは思います。なかなか取りきれていないというのもあるんじゃないかなと。しっかりトレーニングをやった上での、ということもある」と指揮官。東浜は腰に問題を抱えていたというが、大事ではないとの認識を示した。

 2番手の嘉弥真が6回に2点を失うと、打線が反撃できなかった。6回無死一塁で今宮が左中間を破る適時二塁打を放って1点を返したが、この日奪った得点はこれだけ。続く1死一、三塁のチャンスは活かせず、7回にも2死満塁の好機はあったが、中村晃が倒れた。先発の塩見には、今宮が放った2安打だけに抑えられ、指揮官は「うまく押すところは押され、引くところは引かれた。うまく投げられたところがある」と語った。

 クライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージで戦う可能性のある楽天が相手だけに、工藤監督は「CSで戦うであろう相手。(手の内、作戦を)見せるもアリ、見せないもアリだと思います」とも話していた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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