ロッテ井口、伝説の引退試合に 劇的な同点弾は「反則なくらいかっこいい」

真っ直ぐな現役生活に幕「みんなの思いが打球に伝わって、フェンスを超えてくれた」

 ロッテ井口資仁内野手(42)が、真っすぐな野球人生の第一幕を下ろした。

 24日の引退試合、日本ハム戦に「6番・DH」で先発。2回に全球ストレート勝負で挑んだ先発高梨の142キロをとらえ、左翼へのヒットで日米通算2253安打目を放った。4回は146キロに二ゴロ、6回は146キロの高めを豪快に空振り三振。オール直球勝負を感謝して、試合後には高梨にメッセージ入りのバットを贈った。

 そして、圧巻は1-3とリードされて迎えた9回だ。代打で右前打を放った清田を一塁に置いて、カウント2-1から増井の4球目、149キロの速球を中堅右へ運び、今季2号のあまりにも劇的な同点2ラン。延長12回の鈴木大地のサヨナラ打につなげた。

 日米通算295本塁打目。「シーズン中、あそこの打球は失速していた。自分の思いだったり、みんなの思いが打球に伝わって、フェンスを超えてくれた」と井口は振り返った。9月24日、伝説の引退試合になった瞬間だった。

 1996年ドラフト1位で青山学院大からダイエーに入団。プロ初出場での初本塁打がグランドスラムと鮮烈過ぎるデビューを飾った。そして、21年の野球人生の締めくくりが9回の同点アーチに。サヨナラ打のキャプテン鈴木は「反則なくらいかっこいい」と唸り、ベンチの清田は涙目だった。

 日米通算2000安打、メジャー挑戦、40歳まで現役。設定した目標を全てクリア。引退セレモニーでは「他の選手が経験できないことをたくさん経験させてもらい、本当に最高の野球人生だった」と感謝した。

 第二幕は指導者への道。全日程終了後にロッテ次期監督就任が発表される見通しで「次の目標、次の夢に向かって精一杯頑張ります。選手の皆さん、来シーズン、このマリンスタジアムのポールにチャンピオンフラッグを立ててください」と呼びかけた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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