6回7失点で4敗目、何度も天を仰いだホークス千賀「情けないなという一言」

ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】

失点の始まりは四球「あそこまでボールを操れないことは…」

 らしさは、影を潜めた。ソフトバンクの千賀滉大投手。25日の楽天戦(ヤフオクD)。先発マウンドに上がった右腕だったが、序盤からコントロールが安定せず、失点を重ねた。規定投球回到達のこともあり、6回までマウンドに立ったが、6回8安打7失点。今季ワーストタイの大量失点を喫し、4敗目となった。

 試合後「どうやっても修正できなかった。今日は何もできなかった。あそこまでボールを操れないことはなかなかない」と話した通り、立ち上がりから様子は明らかにおかしかった。初回、先頭の茂木にいきなり四球を与えると、2死二塁でペゲーロにも四球。続く銀次に中越え二塁打を浴びて2点を先制された。2回も先頭の聖沢に四球を与え、茂木に右翼フェンス直撃の適時二塁打。3回にはペゲーロ、銀次に連打され、続くウィーラーに3ランを食らった。3回までに6失点。千賀は何度も天を仰いだ。

 前回登板の9月17日の西武戦(メットライフD)でも6回1失点ながら、プロ入り最多となる141球を要した。ここ数試合、フォークのキレも良くなく、本調子とは言えない投球が続いているのも事実だ。シーズンも最終盤。ほとんどの選手がどこかしらに疲労や痛みを抱えながら戦う時期。千賀自身も「(体については)ゼロではないですけど、投げられるレベルと思って上がっている、情けないなという一言。どうにもできなかった」と言う。

 この日6回を投げて、今季の投球回は137回。規定投球回の143回には、あと6イニングとなった。「次しっかり投げられる調整、準備をするだけ。いろいろな要因が重なっている。良くないというところで共通点はありますけど、前回、前々回では違うところも出ている」と修正を誓う千賀。まさかの炎上。クライマックスシリーズに向けて不安を残した。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY