田中将大、球団史上初&米史上4人目1シーズン2度目14K以上+無四球の快挙

ブルージェイズ戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ブルージェイズ戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

7回を3安打15奪三振無四球で零封、14Kは空振り三振

 ヤンキース田中将大投手が29日(日本時間30日)、本拠地でのブルージェイズ戦に先発し、メジャー自己最多記録を塗り替える15奪三振で圧巻の13勝目(12敗)を挙げた。7回を投げて3安打15K無四球で無失点。15奪三振はナショナルズのストラスバーグに並ぶ今季メジャー最多タイ、さらに2013年8月12日アストロズ戦でダルビッシュ有(当時レンジャーズ)の記録にも並んだ。

 立ち上がりからキレのあるスプリットとスライダーで攻めた。初回に3者連続空振り三振に仕留めると、5回2死からカレラに初球を二塁内野安打とされるまで、打者14人を連続凡退。カレラに二盗を許すも、直後に牽制でアウトに仕留めた。6回も1死からゴーインズに中前打されたが、3つのアウトは全て三振。7回は先頭ドナルドソンに左翼へ二塁打を許すも、2死からソーンダースをスプリットで空振りに斬り、この日15個目となる奪三振を記録した。15奪三振のうち、実に14個が空振り三振だった。

 7回を投げ終えて103球68ストライク。8回のマウンドから中継ぎ陣に託した。

 記録づくしの15奪三振となった。今季7月28日レイズ戦でマークした自己最多記録(14奪三振)を更新。今季メジャーではストラスバーグ(5月27日パドレス戦)と並ぶ最多タイで、メジャー日本人投手ではダルビッシュに並ぶ最多タイ記録となった。名門ヤンキースの歴史を紐解いても、わずか7人目の1試合15Kだ。

 1シーズンに2度の14奪三振以上+無四球登板をしたのは球団史上初という快挙も生んだ。さらに、メジャーでも1シーズンに複数回の14奪三振以上+無四球登板を記録したのは、ロジャー・クレメンス(1997年3回)、ダルビッシュ有(2013年3回)、ペドロ・マルティネス(1999年2回、2000年2回)に次ぐ4人目の偉業となった。

 今季は開幕から状態が安定しなかった田中だが、プレーオフを目前にして状態を上げてきた。

(Full-Count編集部)

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