ハム大谷、左膝痛打で途中交代も大事に至らず「三塁まで行けたら良かった」

日本ハム・大谷翔平【写真:石川加奈子】
日本ハム・大谷翔平【写真:石川加奈子】

30日以降の出場は「状態を見てから」と栗山監督

 日本ハムの大谷翔平投手が29日、本拠地での楽天戦で2試合ぶりに「3番・DH」で先発出場。2安打2四死球と4打席すべて出塁したが、チームはプロ野球記録に並ぶ19残塁で完封負けを喫した。

 走塁では、また周囲をヒヤリとさせる場面があった。5回に先頭打者として立った第3打席。楽天・青山の直球を振り抜き、右翼線への大きな当たりで二塁へ右足からスライディングした際に左膝を強打した。

 すぐさま立ち上がったものの、ボールを見失い、ペゲーロの送球が逸れてボールが三塁フェンスまで転がる間にも三塁へは進めなかった。大谷の状態を確認しに駆け寄った福島チーフトレーナーに「大丈夫」と意思表示した大谷は「反応が遅れたので。三塁まで行けたら良かったですけど」と三進できなかったことを悔やんだ。1死後にレアードの左前打が飛び出したが、二塁からではホームが遠かった。

 福島チーフトレーナーは「ハムストリングではなく、膝をぶつけただけ」と状態について説明。27日オリックス戦では左太もも裏がつりそうになって途中交代していただけに心配されたが、大事には至らなかった。ただ「かばって動くと怖いので」(福島チーフトレーナー)と6回に四球を選んだ直後に代走を送られた。

 30日以降の出場について栗山英樹監督は「明日の状態を見てから。バッティングは考えるけど、投げるのは予定通り」と話した。今季ラスト登板に向けて、予定通り準備を進める。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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