日本ハム19残塁&敗戦はNPB初、18残塁以上の過去3例はどんな試合?

日本ハム・大谷翔平【画像:(C)PLM】
日本ハム・大谷翔平【画像:(C)PLM】

5度の満塁機を生かせず、毎回走者を記録も無得点

 NPB通算10万本塁打が出た9月29日、もう1つ、NPB球史に残る記録が生まれた。こちらは不名誉な「最多残塁タイ記録」だ。

 29日の札幌ドームでの日本ハムVS楽天戦は3-0で楽天が勝ったが、日本ハムは9安打、9四球、3死球と21人もの走者を塁上に出し、毎回走者を記録しながら、1人も本塁に帰ってくることができず、残塁数は19を数えた。

1番・中堅 西川 2四球
2番・右翼 松本 2安打
3番・DH 大谷 2安打1死球1四球
4番・一塁 中田 3四球
5番・三塁 レアード 2安打
6番・二塁 横尾 1安打
7番・左翼 大田 1安打2四球
9番・遊撃 石井一 1四球 
3番大谷の代走・DH ドレーク 1死球
途中出場の8番・捕手 大野 1安打1死球

 出場選手で出塁がなかったのは「8番・捕手」で先発した清水と代打の近藤だけだった。

 初回、3回、5回、7回、8回と5度満塁となったが得点ならず。この試合のチーム出塁率は.457にもなったが、誰も帰ってくることはできなかった。これほど拙攻の試合は珍しい。スコアは3-0ながら、試合時間は3時間52分もかかった。

 NPB発行の「オフィシャル・ベースボールガイド2017」によると、過去には19残塁が1例、18残塁が2例あるのみだ。3例いずれも試合には勝利している。

○19残塁(NPB記録、セ・リーグ記録)
2014年7月15日 DeNA(VS広島)
マツダスタジアムの広島-DeNA戦。この試合は10-7の大乱戦でDeNAが制するが、DeNAは広島の5投手から18安打12四死球を奪った。30人の走者が出たものの、19人が塁に残った。

延長戦では21残塁が最多記録

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