第1次戦力外通告期間がスタート 昨年通告された選手たちはどうなった?

DeNA・田中浩康【写真:荒川祐史】
DeNA・田中浩康【写真:荒川祐史】

昨年は計113選手に非情通告、新天地で活躍している選手も

 2017年のプロ野球は、セ・リーグは広島が2連覇、パ・リーグはソフトバンクが2年ぶりの優勝を果たした。セは阪神の2位が確定したが、3位DeNAと4位巨人はクライマックスシリーズ(CS)進出を目指して熾烈な争いを繰り広げており、パは西武と楽天が2位争いを展開中。残り少なくなったレギュラーシーズンの行方からまだまだ目が離せない。

 そんな中、各球団は10月に入れば来季を見据えたチームづくりも始めなくてはならない。10月26日のドラフト会議を前に、1日からは第1次戦力外通告がスタート。昨年は第1次期間(10月1~7日)に85選手、第2次期間(10月17日~11月3日)には28選手と、計113選手が非情通告を受けた。ただ、そこからトライアウトなどを経て新天地を見つけ、活躍を続けている選手もいる。

 昨年、ヤクルトから指導者転向の打診を断り、戦力外となった田中浩康は、DeNAと契約。昨年(31試合)を上回る63試合に出場し、打率.201、1本塁打、20打点の成績を残している。昨季途中に右アキレス腱を断裂し、オフにロッテを戦力外となった大松尚逸内野手もヤクルトで3シーズンぶりの本塁打をマーク。5月10日の広島戦ではサヨナラ本塁打、10点差を大逆転した7月26日の中日戦でも延長10回にサヨナラ弾を放った。

 昨季DeNAから戦力外となった久保裕也投手は12球団合同トライアウトを経て楽天と契約。現在は1軍登録から外れているが、26試合登板で3勝1敗6ホールド、防御率3.60の成績。ソフトバンクを退団した細川亨捕手は同じ楽天で18試合に出場している。

 その他、猪本健太郎内野手(ソフトバンク→ロッテ)、柳瀬明宏投手(ソフトバンク→阪神)、柴田講平外野手(阪神→ロッテ)、榎本葵外野手(楽天→ヤクルト)らが戦力外通告後に新天地と契約。楽天を戦力外となった岩崎達郎内野手は古巣中日と育成契約を結び、7月に支配下契約を結んだ。

 一方で、昨オフも新垣渚氏(ヤクルト戦力外)、大場翔太氏(中日戦力外)、長谷部康平氏(楽天戦力外)ら多くの選手が引退を決断。球団職員や、そのままコーチとなったプレーヤーもいる。戦力外通告を受けた選手、プロ野球退団後に社会人野球に登録されて2年以上経過した選手は、12球団合同トライアウトに参加できる。

(Full-Count編集部)

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