パ・リーグ2位決戦、西武VS楽天、2日から最後の直接対決2戦がスタート

猛打賞を記録した西武・岡田【画像:(C)PLM】
猛打賞を記録した西武・岡田【画像:(C)PLM】

2位西武は残り3試合のうち2戦が楽天戦

 10月1日は明暗がくっきり分かれた。埼玉西武が北海道日本ハムに快勝し、楽天が千葉ロッテに敗戦。「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」の本拠地開催がかかる2位の座を争う2チームが対照的な結果に終わり、2位・埼玉西武と3位・楽天の差は3ゲームに広がった。

 埼玉西武の先発・野上投手の気迫が、終盤に打線に火を着けた。初回、2回に先頭打者に出塁を許したが、無失点で切り抜けると、そこからはゼロ行進。8回無四球無失点と文句なしの力投を見せた。すると、打線は7回1死二、三塁の場面で、相手の暴投で先制に成功。さらに、この日女房役を務めた9番の岡田選手が2死三塁から変化球を中前に弾き返して2点目を追加。9回には、岡田選手の2打席連続タイムリーなどで3得点が加わった。

 試合は5-0で快勝。5月17日以来の猛打賞を記録した岡田選手がヒーローに選ばれ「野上さんが粘り強く投げてくれた。感謝しています」と、11勝目を挙げた右腕を立てた。

 一方の仙台では、楽天がまさかの展開を迎えた。1点リードの9回、守護神の松井裕投手が2死二塁から2四球で満塁のピンチを招くと、ロッテ大嶺翔選手に左中間へ走者一掃の3点適時二塁打を食らった。

 この日の松井裕投手は明らかに本調子ではなかった。時折左ひじあたりを気にするしぐさも見られ、コーチ、トレーナーがマウンドへ向かおうとする場面もあった。左腕が自ら「大丈夫」とジェスチャーを送って首脳陣を止めたが、その直後、大嶺翔選手に決勝打を許した。守護神が打たれての敗戦も痛いが、何よりも今後の状態が心配されるところだ。梨田監督は「今まで松井で勝ってきた。松井でやられたら仕方ない」とかばっうと同時に、今後については「状態を見て」と語った。

 2日からは、いよいよメットライフドームで埼玉西武と楽天の直接対決2連戦が行われる。セ・リーグでは、横浜DeNAと巨人の3位争いに決着がついたため、埼玉西武VS楽天は、2017年のプロ野球順位争いで最後の見どころと言えるだろう。残り試合は埼玉西武が3、楽天が8という状況だが、埼玉西武が連勝すればゲーム差が5となり、2位が決まる。1日に殊勲を飾った岡田選手は「絶対に2位をつかみ取りたいと思います」と、気合いの表情でヒーローインタビューを締めた。

 負けられない楽天はエース・則本投手に2日を託す。正念場に立たされた梨田監督は「やるしかない。最後の力を振り絞ってやる」と語った。

【動画】ライオンズ・岡田のヒーローインタビュー

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