頭部に送球直撃の侍J社会人・田嶋が初ブルペン「ケガのところも大丈夫です」

侍ジャパン社会人代表・田嶋大樹【写真:高橋昌江】
侍ジャパン社会人代表・田嶋大樹【写真:高橋昌江】

ブルペンで20球を投げて手応えあり「順調に仕上がっている」

 侍ジャパン社会人代表が出場する「第28回 BFA アジア選手権」(台湾)は3日、大会2日目を迎え、日本は予選ラウンド2戦目でパキスタンと対戦する。この日の試合前の練習では、3日前に頭部に送球を受けた、今秋ドラフト1位候補の田嶋大樹投手(JR東日本)がブルペン入りした。

 台湾入りした9月30日、現地で練習をしていた際に、野手の送球が田嶋の頭部を直撃。現地の病院で検査を受けたが、異常はなかった。「何がどうなって当たったのか。気づいたら当たっていました」と田嶋。10月1日は軽めに動き、開幕戦の2日にキャッチボールを再開。当初は香港戦での先発が予定されていたが、大事をとって回避していた。

 この日、アクシデント後、初のブルペンに入った。捕手を座らせ、変化球も交えながら、軽めに20球の投球練習を行い、「(感覚は)よかった。順調に仕上がっている。ケガのところも大丈夫です。これからコンディションに力を入れていきたい」と田嶋。投球を受けた山内佑規捕手(東京ガス)は「そんなに影響ないなと思いました。全球種を試して問題なく投げられていた。田嶋とも話して、大丈夫そうだということだったので、期待できると思います」と話した。

 投球を見守り、ラスト3球は打席から田嶋のボールを確認した杉浦正則コーチは「ボールが指にしっかりかかっていた。見た目は問題ないと思います」と言い、石井章夫監督も「いいと思います。徐々に上げてくると思うので、最後は本人次第。顔を見ていると大丈夫でしょう」と語った。

 4日は予選ラウンドの中国戦が予定されていたが、中国が参加を辞退。日本は4、5日の2日間を練習に当てる。田嶋は6日からのスーパーラウンドで復帰予定。「スーパーラウンドでやってみてですね。最低限のことはしたいです」と意気込んだ。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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