残り試合数で大逆転の可能性あり…西武・秋山に“当確”出ない首位打者争い

西武・秋山翔吾【写真:編集部】
西武・秋山翔吾【写真:編集部】

ホークス柳田は脇腹痛で離脱、首位秋山が独走に見えるが…

 パ・リーグの首位打者争いは、西武の秋山翔吾が有利ではあるが、セ・リーグに比べて残り試合数が多いので、まだまだ予断を許さない状況だ。

 10月2日が終了した時点でパ・リーグで打率.290以上を記録しているのは、以下の7人だ。

1秋山翔吾(西).3163(566打数179安打)残2試合
2柳田悠岐(ソ).3103(448打数139安打)残2試合
3西川遥輝(日).2957(541打数160安打)残4試合
4茂木栄五郎(楽).2952(376打数111安打)残7試合
5浅村栄斗(西).2932(566打数166安打)残2試合
6中島宏之(オ).2916(415打数121安打)残5試合
7銀次(楽).2905(506打数147安打)残7試合

 西武の秋山が、2位のソフトバンク柳田に6厘差をつけている。柳田は9月20日の試合で右脇腹を痛め、戦線離脱。公式戦の復帰は難しそうだ。この2人は2015年にも激しい首位打者争いをしたことがある。この時は、柳田が.363、秋山が.359となり、柳田が首位打者を獲得。トリプル3も記録し、MVPに選ばれた。一方の秋山はシーズン216安打を放ち、NPB最多記録を更新した。

 今年は柳田の数字が動かないので、今回は秋山が雪辱しそうな様相ではある。

 しかし、秋山の首位打者は「確定」とまでは言えない。3位以下は大きく引き離されており、3割にも達していないが、トップを走る秋山に追いつくことは全く不可能ではないのだ。

 西武の浅村は残り2試合のため、10打数10安打でも.306で秋山には届かないが、4試合を残す日本ハム西川は20打数18安打すれば.317となり、秋山に追いつく。打率9割は難しそうだが、7試合も残っている楽天の茂木は35打数19安打で.31630となり、秋山の.31625を上回る。同じく銀次でも35打数25安打で.3179となり、秋山を上回る。さらに、残り5試合のオリックス中島も25打数19安打で.318となり、秋山を上回る。

 秋山は確かに首位打者に一番近いが、安泰とは言い切れないのだ。

1976年に起きた大逆転劇、張本の両リーグ首位打者獲得かと思いきや

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