福岡移転後最多94勝でV奪還、ソフトB工藤監督「心を1つに、チームを1つに」

6回を終えてリードする展開では圧倒的な強さを発揮

 優勝を決めた9月16日のオリックス戦(メットライフD)の時点で、6回を終えてリードする展開では74勝1敗という圧倒的な成績を残した。「6回リードしていれば、負けないというのは選手にとって自信になったと思いますし、安心というわけではなく、絶対にそこでは負けないんだという強い気持ちを持って7回以降戦ってくれたというところもあったと思う。絶対に負けられない、勝たなきゃいけないという危機感のように捉えてくれたことが、8月が乗り越えられたのではないか」と工藤監督は分析する。
 
 今季は和田毅、千賀滉大、武田翔太、内川聖一、デスパイネ、高谷裕亮などなど、負傷者が続出するシーズンだった。それを乗り越えることができたのは、選手層の厚さがあってこそ。「抜けた穴をカバーできる選手がいてくれたというのは、非常に大きいと思います。心を1つに、チームを1つにと、その思いをみんなが持ってくれたからこそ。苦しい時こそ頑張らないといけない、いない選手の分までしっかり戦わないといけない、そして秋には優勝するんだという思いを、どこよりも強く思い、どこの球団よりも練習したからこそ、この栄冠があると思っています。選手たちは苦しかったと思います。時には心が萎えて、という時もありますけど、よく踏ん張ってくれたと思います」と、負傷者続出の影響を感じさせなかった選手たちを称えた。

 今季、ソフトバンクの最大の目標は日本一奪還。工藤監督も「日本一になることが僕らの目標ですし、日本一を奪還するという強い気持ちでキャンプからやってきていますので、その思いをみんなでまた1つにして、日本一に絶対になるぞという思いだけはどこにも負けない。強い気持ちを持って、CS、日本シリーズと戦っていきたい」と語り、日本一を目指す次なる戦いに視線を向けていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY