田中将大の快投を生んだ自己制御能力、投手コーチ「よくコントロールした」

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

プレッシャーがかかる大舞台で、浮き足立たずに実力発揮

 文字通り、負けたら終わりという重要な一戦で、7回3安打無失点という圧巻の投球を披露したヤンキース田中将大投手。8日(日本時間9日)に本拠地で行われた地区シリーズ第3戦で、強打のインディアンスを封じ込めた。好不調の波が激しかった今季を感じさせない堂々としたマウンド捌きを見せた日本人右腕について、ロスチャイルド投手コーチは「自分自身をよくコントロールできていた」と分析した。

 レギュラーシーズン最終登板となった9月29日(同30日)ブルージェイズ戦で7回3安打無失点の快投を披露した田中は、プレーオフでもまったく変わらぬパフォーマンスを披露した。「いいピッチングをすると思っていたけど、どこまでいいかは、試合が始まらないと分からない」と振り返った投手コーチの言葉通り、今季屈指の快投でインディアンス打線を圧倒。「序盤に速球で攻め、打者に印象づけられた。今日はスプリットの調子もずっとよかったし、スライダーもよかった。全部がよければ、ああいうピッチングができる」と、右腕のパフォーマンスに目を細めた。

 この日、何よりも評価すべきところは「自分自身をよくコントロールできた」点だという。負けたら敗退という絶体絶命のピンチ。計り知れないプレッシャーが掛かる大舞台では、アドレナリンも大噴出するはずだ。だが、決して浮き足立たずに、自分の持てる力を最大限に発揮するパフォーマンスで、チームの命運をつないだ。

 だが、これで仕事が終わったわけではない。目指すはリーグ優勝シリーズ進出、そしてワールドシリーズ制覇だ。究極の目標に向けて、“エース”田中から快投が飛び出したことは吉兆になるだろう。

(Full-Count編集部)

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