鷹補強の目玉デスパが打撃2冠 「風」の有無も影響、自身初30発&100打点

ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ【写真:藤浦一都】

移籍1年目でタイトル奪取、「素晴らしい1年」

 ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が、パ・リーグの本塁打、打点の2冠王に輝いた。10日の楽天対ロッテ戦(Koboパーク)でパ・リーグの全日程が終了。35本塁打、リーグ唯一100打点を超える103打点を挙げ、チームも2年ぶりのリーグ優勝を果たした。ロッテからソフトバンクへ移籍1年目で輝かしい成績を残し「移籍1年目でタイトルが取れ、素晴らしい1年だったと思っています。チームとしてリーグ優勝するというのは自分の目標でもあったので、それが達成出来て素晴らしい1年だったと思う」と喜びを語った。

 打率.262は昨季の.280よりも数字を落としたものの、とにかく勝負強さが際立った1年目。外国人選手にもかかわらず、内野ゴロでの全力疾走や、隙をついての走塁など、勝利に繋げるために常に全力プレーを厭わない姿勢は特筆すべきもの。「個人の目標というのは設定していない。自分としては優勝すること、チームに貢献すること、試合に出て楽しむことが目標だった」と常に“フォアザチーム”で戦う助っ人だった。

 本塁打は来日後はじめて30本を、打点も100を超えた。強風の吹くQVCマリンから、ドームで、しかもホームランテラス席のあるヤフオクドームに本拠地を移したことも大きな要素だったようで「千葉では風で戻される時がある。このヤフオクドームはどちらかというと、バッター有利だなと思います」と話す。

 昨季、歴史的なV逸を喫したソフトバンクにとって、デスパイネの加入は、今季の補強の目玉だった。それが見事に実り、キューバ人助っ人は2冠を獲った。

「自分が打っても、負けては意味がない。チームが勝って、その時に自分が打ったホームランは印象に残っている」と、どんな時もチームを最優先に語る姿が印象的なデスパイネ。「CS、日本シリーズと100パーセントの力で戦いにいき、絶対に日本一を取るよ」。チームの最大の目標である日本一奪還のため、これからも全力プレーを続けて行く。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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