リリーバー前田健太は「今PSで最大の衝撃発見」地元紙が驚愕の活躍を特集

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

「先発としては用心深いが、リリーバーとしてはド派手」

 ポストシーズン(PS)で先発からリリーバーに配置転換とされたドジャース前田健太投手が、衝撃的な働きを見せ、周囲を驚愕の渦に巻き込んでいる。ダイヤモンドバックスとの地区シリーズでは、2試合で合計2イニングを投げ、4奪三振を含む無安打無失点の完璧救援。エース左腕カーショーが「アンビリーバブル」と絶賛する一方で、地元紙「ロサンゼルス・タイムス」では「ケンタ・マエダはブルペンのXファクターになるかもしれない」と特集した。

 前田は8日(日本時間9日)の第2戦で救援として今季PS初マウンドに上がり、9球で3死を記録し、勝利投手に輝いた。9日(同10日)の第3戦では、2点リードの8回に4番手で登板。強力無比なDバックス打線相手に2奪三振を含む、わずか12球で3者凡退。不慣れな役割のリリーバーとして、圧巻の働きを続けている。

 2戦の登板で、早くもセットアッパーとして期待が高まる“新星リリーバー”について、記事では「彼はこのポストシーズンで唯一にして最大の衝撃新発見、ドジャースを根底から変えるゲーム終盤の戦力だ」とベタ褒め。「先発投手としては用心深いが、前田はリリーバーとしてド派手だ」と、95マイル(約153キロ)にも達する速球で攻める投球スタイルを高く評価した。

 主軸ターナーは「ケンタ・マエダが2点差の試合で8回に登板して、ケンリー(ジャンセン)にバトンを渡すことになるなんて、このクラブハウスにいる誰も想像しなかっただろうね」と、衝撃の転身がもたらした大きな成果に驚愕。レギュラーシーズン中は共に先発ローテ守った左腕カーショーは「アンビリーバブル」と、前田の活躍に脱帽したという。

「もうだいぶ慣れてきましたし、スイッチは入りました」と語るリリーバ前田の鉄壁ぶりは、チームメイトにも大きな衝撃を与えた。1988年以来となるワールドシリーズ優勝に向けて、ナ・リーグ最強軍団のXファクター(=未知の要因)として、大きな期待が高まっている。

(Full-Count編集部)

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