田中将大の快投から奇跡の大逆転 ヤンキース、2連敗から3連勝で地区S突破

2打席連続となる本塁打を放ったヤンキース・グレゴリアス【写真:Getty Images】
2打席連続となる本塁打を放ったヤンキース・グレゴリアス【写真:Getty Images】

運命の第5戦はグレゴリアスの2連発などで制す、5年ぶりリーグ優勝決定シリーズ進出

 ヤンキースは11日(日本時間12日)、敵地クリーブランドでインディアンスとの地区シリーズ第5戦に5-2で勝利し、奇跡の大逆転で5年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。第1、2戦と敵地で2連敗も、第3戦を田中将大投手の快投で取ると、一気に3連勝。第5戦はグレゴリアスの2打席連続弾で3点を奪い、サバシア、ロバートソン、チャプマンとつなぐ決死の投手リレーでリードを死守した。ブルペン待機した田中の出番はなかった。リーグ優勝決定シリーズでは、地区シリーズでレッドソックスを下したアストロズと対戦。13日(同14日)にヒューストンで第1戦が行われる。

 初回、ヤンキースは2死からグレゴリアスが相手先発クルーバーの直球を完璧に捉え、右翼席に叩き込む先制ソロ弾。スタジアムを静まり返らせた。そして、1回表が終わると、ヤンキースのダグアウトから救援陣が外野奥にあるブルペンに移動。救援待機の田中も一緒に移動し、その後はブルペンから戦況を見つめた。

 3回には先頭のガードナーがライト前ヒットで出塁すると、1死からグレゴリアスが2打席連続弾となる2ランを右翼スタンドに叩き込む。第2戦でKOしたクルーバーから3点を奪い、リードを広げた。

 一方、ヤンキースの先発サバシアは立ち上がりから快投。3回まで1人の走者も出さず、8三振を奪う完璧な投球を見せる。4回は先頭リンドーアに初ヒットを許すも、後続を落ち着いて断ち無失点。気迫十分の投球でインディアンス打線を抑え込んだ。

 しかし、5回に流れが変わる。サバシアは1死からジャクソンにセンター前ヒットを許すと、ブルース、ペレス、ウルシェラと4連打を浴びた。一気に2点を失い、ヤンキースはロバートソンを投入。すると、続くリンドーアを遊ゴロ併殺打に仕留め、1点のリードを守った。

 ロバートソンは7回まで無失点に抑える好投。すると、ヤンキースは8回頭から守護神チャプマンを投入した。剛腕クローザーが100マイル(約161キロ)超を連発してインディアンス打線を抑え込むと、9回にガードナーの適時打と相手エラーで2点を追加。チャプマンは9回も無失点に抑え、ヤンキースが勝利した。

 崖っぷちに追い込まれていたヤンキースが、田中の快投から奇跡の大逆転で突破――。今年のプレーオフで台風の目となりそうだ。

(Full-Count編集部)

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