ソフトバンク上林が侍ジャパン入り「いい思い出を残して帰ってきたい」

ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】

試合前の国歌演奏で代表を実感「恥じないプレーをしたい」

 12日、ソフトバンクの上林誠知外野手が、甲斐拓也捕手とともに野球日本代表「侍ジャパン」に選出され、11月に東京ドームで開催される「ENEOSアジア プロ野球チャンピオンシップ2017」に出場する。

 今シーズン、大きな成長を遂げた4年目の若鷹が稲葉ジャパン入りを果たした。韓国とチャイニーズ・タイペイを相手に戦う今大会の出場資格は24歳以下またはプロ入団3年目までの選手。上林にとっては仙台育英高校時代に出場した第26回18U野球ワールドカップ(2013年)以来の日本代表入りだ。

「素直にうれしいという気持ちはありますが、高校生の時にも一度選んでいただいて、あまりいい思い出がないので、いい思い出を残して帰ってきたいです」と、決勝でアメリカに敗れて準優勝に終わった4年前の雪辱に燃える。

「高校生の時にも試合前に流れる国歌を聞いていると、日本の代表としてやっているんだなと感じたので、恥じないプレーをしていきたいです」と、4年前に実感した日の丸の重みを感じながら「チームが勝てるようなプレーをしたいと思いますし、全部の面でアピールしていきたい」と意気込む。

 さらに「いろんな選手が来ると思うので、監督を含めていろいろな方に話が聞ければと思っています」と、同世代の選手はもちろんのこと、監督・コーチ陣からも多くのことを吸収したい考えだ。

 打撃フォームが現役時代の稲葉篤紀監督にそっくりと言われる上林は「稲葉監督の初めての大会なので、優勝を目指して頑張りたいです」と、憧れの人を胴上げするために全力で大会に臨む。

 チームが日本シリーズまで進めば、上林にとっては『負けられない戦い』が続くことになるが、アジアを相手に戦うことは来季に向けた大きな財産となるはずだ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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