初戦が鍵、「西武・菊池VS楽天・則本」のエース対決 データで有利なのは? 

則本は今季対西武に防御率5.76 

 楽天打線は菊池から最多でも6安打しか放てておらず、2桁三振を半分の4試合で喫している。茂木、島内、銀次などチームの主力に左打者が多いだけに、1年を通して苦戦し続けてきた。 

 その中でも、茂木は10打数ノーヒット、銀次は25打数4安打の打率.160と苦手。左打者でもペゲーロは23打数8安打の打率.348と打っている。この初戦、狗鷲打線がいかにして菊池を攻略するか見ものである。 

 楽天も初戦には当然のごとくエース則本昂大を送る。チームが8戦8敗と大の苦手としている菊池との対戦。エース同士の投げ合いを避け、2戦目、3戦目を則本、岸孝之の2枚看板で取りに行く策も考えられたはずだが、真っ向勝負に打って出た。それだけ初戦は重要な意味を持つということだろう。 

 ただ、則本は今季、西武との相性はそれほど良くない。4試合に先発し、1勝2敗。4月12日のKoboパーク宮城、8月2日のメットライフDでは6失点を喫しており、対戦防御率5.76とパ・リーグ5球団の中でも最も悪い数字となっている。 

 山川穂高に5打数3安打1本塁打の打率.600と打たれているのを筆頭に、秋山翔吾が.333、浅村栄斗は.364、外崎修汰が.375と、主力との対戦成績も軒並みよくない。相手の先発が菊池である以上、ロースコアとなる可能性は高く、エース則本の肩にかかる責任は大きい。 

 球界を代表する両エースの投げ合い。ファーストステージの行方を左右する第1戦は、14日午後1時、メットライフドームでプレーボールとなる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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