ロッテ井口監督、FA涌井に残留要請「必要な選手、残ってもらえるよう話す」

就任会見に臨んだロッテの井口資仁新監督【写真:細野能功】
就任会見に臨んだロッテの井口資仁新監督【写真:細野能功】

就任会見一問一答、ドラフトに向けて“短期集中講座”「100人近くを見た」

 ロッテの井口資仁新監督が14日、千葉市内のホテルで就任会見を行った。今季はリーグ最下位に沈んだチームの立て直しを託された指揮官は、全選手に期待するとし「各自が自覚を持って、空いているポジションを必ず獲るという気持ちでやってほしい」と奮起を促した。

 監督として迎える初の大仕事、今月26日のドラフト会議に向けて「昨日100人近くを(映像で)見た」と“短期集中講座”に臨み、チームに必要な戦力を自らの目で見極めていることも明かした。今年海外FA権を手に入れた涌井秀章投手について「選手の意思も尊重しなければならない」としながらも「チームに必要な選手。残ってもらえるよう、色んな形で話し合っていきたい」と、残留交渉に全力を注ぐ構えだ。

 井口新監督の一問一答は次の通り。

――チームにとって今一番必要なことは?
「まずはチーム内での競争をさせたい」

――チームにとってのキーマンは?
「もう全員ですね。各自が自覚を持って、空いているポジションを必ず獲るという気持ちでやってほしい」

――選手に伝えたいことは?
「シーズン中にすでに伝えている。コミュニケーションは取れている。彼らのことも分かっているし、自分のことを分かってくれていると思う。やりづらさはない」

――メジャー経験をどう生かしていくか?
「(日本の野球と)両方のいい所を入れて、自分の色を出していければいいかなと思っている。練習の方法とか。首脳陣ともよく相談してやっていきたい」

――どんな野球を目指したいか?
「マリンスタジアムを最大限生かした、攻撃的な野球」

――ドラフト会議へ向けては? 気になる選手はいるか?
「昨日(13日)100人近くを(映像で)見た。しっかりミーティングしたい。クジになったら(昨年佐々木を引き当てた)クジ運のいい山室社長にお願いしたい」

――(巨人を退団する村田とか)ベテラン選手の獲得に関しては?
「全ての戦力を見て、チームをベストの状態にもっていけるよう考えたい」

――機動力に関しては?
「足のある選手が多い。機動力を使った野球をやれば、うちの持ち味が発揮できる」

――チームの課題は?
「やはりセンターライン。日替わりオーダーでレギュラーを固定できていない。まずはレギュラーのポジションをしっかり争ってもらいたい。投手陣は先発が本来の力を出していない。先発、中継ぎ、抑えをしっかり確率していきたい。走りもアピールしてもらい、(いつでも走っていい)グリーンライトを勝ち取れるような選手になってほしい」

――今後背番号「6」にふさわしい選手が出てきたら?
「(6番の)こだわりはあるが、背番号は何番でもいい。6番が欲しい選手がいれば、明け渡したい。(事実)何人か(つけたい)選手がいて、(将来的に)渡す話もしている」

――FA権をとった選手に対しては?
「その選手は(涌井)一人。チームには必要な選手。欠かせない。選手の意思も尊重しなければならないが、残ってもらえるよう、色んな形で話し合っていきたい」

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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